暁 〜小説投稿サイト〜
没ストーリー倉庫
ダン梨・W
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
にも恥かかせてやるって言ってるだけですよー」

 ぐるぐるパンチで全力抗議してきたヘスティア様を適当にいなして豊穣の女主人に行った。ふはは、俺にそういったからかいで噛みつき返そうだなんて100年早いわ。神にとっての百年とか瞬きくらいだけど、俺が先に寿命でくたばるので勝ち逃げ確定だ。神に勝った男、バミューダ。うん、墓にはこれを書いてもらおう。帰ったら遺書に書き足しとこ。
 え?何で遺書なんか書いてるかって?いや、俺が死んだ時に色々細かい注文つけまくって悲しむどころじゃなくしてやろうと思って。もちろん死ぬ予定がないけど、死んだ後にオチをつけておくのも道化の仕事よ。

 という訳で俺は、ミアさんたちの厚意で開いてもらったレベルアップ記念パーティを全力で楽しんだ。酒を飲まされたらしく途中から記憶飛んでたけど。

 以下、ベルに翌日訊いた俺の様子。



「自由だ民主主義だ、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ!そうさ、俺はこのオラリオが大っ嫌いだ!お前だってそうだろモルドォォォッ!!時代だ、時代がいつだって俺たちが俺たちであることを叩き潰して虫けらみたいに飲み込むッ!!世界でただ一人であることを否定しようとして、こう、内在的な可能性を摘んで整った形にして、時代の歯車に無理やりはめ込もうとするんだ!ふざけるな、俺は玩具じゃねえ!番号振られた歯車じゃねえ!!人間って違うだろ!!遺伝子とかじゃねぇ、脳構造がそうじゃねぇ、アーキテクチャなんてクソ喰らえ!!俺は俺だと叫ぶことの何が悪い!?気に入らねぇものにクソ塗りたくって唾吐きかけることの何がいけない!?人間ってのは刹那の生き物だろうが!!刹那に全部突っ込んで、やりたいことやって気持ちよくなるのが自分だろうがッ!!それが本当なんだよ、欲望が俺たちなんだよッ!!だから立てぇ、モルドォォォッ!!目の前の可愛いメイドにあっさり店を叩きだされていいのか!レベルアップして浮かれポンチになってる若ぇの調子に乗らせていいのか!違うな、そこで何も出来なきゃ俺たちは時代に流されるだけだッ!!気に入らねぇ、難癖つけてやるって立ち上がってクソみたいな嫌がらせすんのがお前の本当だろぉ!?観念的な、イデア的な、もっと本質的に人が人である事の証左として、効率だの正解だのって綺麗な言葉を超えた先にある『生きてる』って事の証明の為に立て、モルドォォォッ!!」
「バミューダさんがぶっ壊れた!?」
「二人の為に邪魔者を追い出してるのに何で敵側扱いなの……」
「てめーモルドの兄貴に難癖つけられたのにウェイトレスよりアニキをなんで俺らより圧倒的に訳分からん熱さで応援してんの!?頭イカレてんの!?いやイカレてるな、うん!!」
「アーニャ、バミューダさんに何飲ませたのぉッ!?」
「うわっ、これ確かに味ジュースっぽいけど度数キッツイ奴よ!!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ