19話→兄と弟(後編)
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夏の首元を掴む。
「そして、優しいオニー様は、お前に高校推薦(強制)と、実戦経験をくれてやるために、わざわざISに着替えてやった訳だ。ドゥー・ユー・アンダスタン?」
「ワカンネーヨ!」
あまりの事にカタコトになる一夏を掴んだまま、太郎はすぐ隣のアリーナに移動した。
…………二人が扉の奥に消えると同時に、楯無は登録された番号をコールする。
「お父様?…………はい、太郎の言う通り、一夏くんもISを…………。はい、太郎もそのつもりですわ。はい、はい、失礼します」
仕事の電話を終えると、楯無は無意識に呟いた。
長年会えなくとも、変わらず兄弟をやっている二人に。
「羨ましい…………」
この後、ただの関係者だった『一夏』が、世界に波紋を広げる『当事者』になるのを。
本人はまだ、気づいて無かった。
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