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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十一話
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てくれたヒーローを思う。

強く、可憐で、凛々しく、容赦がない。

「その女は…。大切な物を一夏からうばった…その報いをうけた…ということ?」

「そうね…。彼の両親を殺したのがこの女らしいわ」

「なら、しかたないんじゃない?」

簪は何でもないかのように、さも当たり前であるかのように言った。

「簪ちゃん?」

「もし、私の大切な人が殺されたら、私は刺し違えてでも相手を殺すよ?
私は『楯無』にはなれない。なれないけど、わたしだって『更識』なんだから」

簪は次期当主足り得ない。

だが、それは簪に技術が無いからではない。

簪は純粋な人間だ。海千山千の敵と渡り合うには向いていない。

ただ『それだけ』のことである。

「お姉ちゃんだって、そうでしょ?」

「そう…ね」

それが彼等彼女等にとっての普通なのだ。

力ある者の、裏を知る者の。










同ホテル 別室

「うみゅぅ…」

「ふふ…」

戦女神は、その腕の中に愛しい弟を抱いてベッドに寝ていた。

二人ともとても整った顔立ちをしていて、よく似ている。

戦女神は眼を細め、自身に抱きついて寝ている弟を抱き寄せる。

「うみゅぅ…?……みゅー…」

彼女は弟を想っているが、こうして同じベッドで寝る事は少ない。

自分の気持ちを隠すためだ。

「一夏…愛してるぞ…」

「うみゅ…」

うっすらと、弟が眼を開けた。

「ねーさん…。おれも…すき…だよ…」

そう返し、ふにゃっと笑った。

その油断した顔で返答され、戦女神は顔を赤くした。

「ばっ…バカかお前は…」

「ぅゆ?」

まだ寝ぼけているのか、黄金の眼はトロンとしていた。

「あー。わすれてた」

と弟が言った。

千冬が疑問に思っていると、弟が戦女神の額に唇を落とした。

「にゃっにゃにを!?」

「おはようのちゅー…」

ここ数日の日課のような物だったので、弟は寝ぼけた状態で戦女神にキスをしたのだ。

「………そうか」

「?」

戦女神は思わず弟から眼を反らした。

「お、お前はこういう事をいつもしてるのか?」

「まどかがやってほしいっていってたからー…」

「……………」

「どしたのー?」

「い、いや、なんでもない。そろそろ起きよう。か、顔を洗ってくる」

戦女神は恥ずかしさに耐えきれず、ベッドから逃げ出した。

『ますたー。起きてよますたー』

「うみゅぅ?ちぇん…?」

『ああ、もう何でこの男はこう無防備なのかな。千冬が羨ま…不憫すぎる…』

「みゅー?」

『身内しか居ないからギア入れて
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