第一章
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銅像をアレンジ
近頃某国の手配か何か知らないが奇妙な銅像がその国の中だけでなく世界各地で建てられれてきている。
その像は明らかに自分達への悪意に基づくものなので日本国民達は常にそうした像への撤去を求めていたが。
しかしだ、ここである者がネットでこんなことを言った。
「いっそのことあの像俺達でも作ろうぜ」
「えっ、あの像をかよ」
「俺達でかよ」
「作ってどうするんだよ」
「何であっちの嫌がらせに俺達が乗るんだよ」
「だからな、あの像をな」
その者はこう言うのだった、言っているのは都内の高校生速見小太郎というごく普通のネットユーザーだが彼はネットで主張した。
「俺達で作るんだけれどな」
「ああ、どうするんだよ」
「どういった風に作るんだよ」
「一体な」
「俺ラジコン趣味なんだよ」
実際に彼はそれで大会にも出てそちらの世界では評判になっている。部活はロボット研究会に所属している。
「それでな」
「あの像ラジコンにするのかよ」
「そうするのかよ」
「ああ、そうしてみるな」
こう言って実際にだ、速見は家でラジコンを造りはじめた。人型のそれを造るのは彼にとっては容易かった。
それでだ、そのラジコンを造ってネットで投稿すると案外好評だった。
「あのうざい象もこうしてみると面白いな」
「ユーモア感じるな」
「動くあの像って面白いな」
「普段座ってるだけだからな」
「そういうのだったらいいな」
「だろ?今動画ユーチューブで出してるけれどな」
それでもというのだ。
「ニコニコとかデイリーにもあげてみるか」
「ああ、あげてみろ」
「動くあの像だって言ってな」
「そうして世界に広めて笑おうぜ」
「あの像でな」
「じゃあそうしてみるな」
こう言って実際にだった、彼はそのラジコンを動かす動画をあちこちのサイトに投稿してそのうえでだった。
世界中に拡散した、するとテキサスにいるある日本好きの親父が笑って言った。
「こいつはいい、あのアホな像もこうしてみると面白いぜ」
「ああ、そうだな」
「これもいいな」
「こういうのなら楽しめるな」
彼の同志達も親父に応えて笑っていた。
「本当にな」
「何か俺達も作ってみたくなったな、こういうの」
「ラジコンみたいなのな」
「じゃあ作ってみるか」
「そうしてみるか」
「そうしてみるか、じゃあ俺も作るな」
親父はノリがよかった、それでだった。
彼は実際に作ってみた、それはぬいぐるみでしかも中に音声機能が付いているマスコット化したものだ。
そのぬいぐるみを動画にアップしてだ、親父は視聴者達に言った。
「日本のハイスクールスチューデントのラジコン見て俺も作ったぜ!」
「おお、この人はぬいぐるみか」
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