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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第259話 森の家でバーベキュー大会を
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。とても楽しみだったんだー」
「ほう? そうか。ご期待に応える事は出来ていたかな?」
「勿論ですよ。あ、でも……とても綺麗な方々でしたので。私の方も少し想像と違って 驚いてるかもです」
「にゃははは〜! 綺麗なーんて、照れちゃうヨ。あ、ひょっとして 想像してたのって、いかついイメージかなっ? ほら、こんな感じの」
「ああ、確かにコレならイメージに合うかもしれんな」
「……おい」
サクヤとアリシャが指さす先にいたのは、
火妖精族
(
サラマンダー
)
のユージーン。
突然話を振られたユージーンは、何処か納得のいかない顔をさせていた。そんな顔もまた、領主にぴったりだと思ったユウキは 反応お構いなく返事を返す。
「あ! うんっ! すっごくイメージ通りだね! ねー、姉ちゃん」
「あ、あははは……」
ランだけは多少空気を呼んで苦笑いをするだけだ。
だが、そんな空気はお構いなくサクヤもアリシャも続く。
「あー、でもこの人は領主じゃないんだよネ〜。しょーぐん、って言われてるしサ」
「うむ。そうだったな。すまない。期待外れだった。あと、ゴツくて、デカくて、ムサくて、赤くて」
「…………おい」
ユージーンの頭に四つ角が多数出来上がっているだろう事を察したのは丁度傍にいたリュウキ。
「はは……。サクヤたちは 多分、以前の
火妖精族
(
サラマンダー
)
が
風妖精族
(
シルフ
)
と
猫妖精族
(
ケットシ―
)
の調印式で襲おうとした事、結構根にもってるんじゃないか?」
「む……。だが、あの時は……。それに今は……。いや、言い訳は止そう。不意打ちをしようとした事には変わりない」
「ああ、そうだな。だが、そう言うあの時は今と違う。……そう言う
ゲーム
(
・・・
)
だった。恥じる事はしてないとオレは思うぞ」
「……ふむ」
思い出した様で、また渋い顔をするユージーン。だが、ゲームに従っただけ。更にあの当初はガチなPK推奨ゲームだった事と、競争心を煽り、更にプレイヤーの欲を試す様な形式にしてた、と言う事もあった。その元凶の
妖精王
(
オベイロン
)
を討伐してからは、ガラッと変わったと言える。
「ほんっと、真面目だよネー。リューキ君はさ。まっ、そこが良いんだけどネ♪」
「ふふ……同感だ。まだ、
風妖精族
(
シルフ
)
は彼を諦めてないからな? ルー」
「にゃははは。そりゃ、
猫妖精族
(
ウチ
)
もそうだヨ。こっちには色々凄腕のシノンちゃんがいてくれてるからネ。虎視眈々だヨ」
領主の2人にも慕われている(狙われている?)リュウキを見て、ユウキはニヤッと笑いながらランを見た。
「色々大変だよー? 姉ちゃん。レイナも大変そうだしさー」
「……ユウ? 余計な事言わないの」
「じょ、じょーだんだからね? 怒っちゃヤダよっ!」
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