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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十話
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りへの言い訳なら、どうとでもつく。

常時パレードを使うのもどうかと思っていたところだ。

それに、眼を顕せば眼の力は向上する。

「誰かがお前の瞳を笑うなら、私がぶっ飛ばす」

「うれしいよ。姉さん」

「もし、その瞳が戦争の火種になりうるなら、なったなら、全ての敵を一刀のもとに切り伏せよう」

「わかった。その時はおねがいね。姉さん」

「ああ。任せろ」

side out









同ホテル 某室

「ふー…」

「どうした?姉さん」

ツーベッドルームの片方のベッドで寝転がる束のため息に、もう片方で手枕をしている箒が尋ねた。

「んー…ちーちゃんって『護られてる』なぁっとおもってさぁ〜」

「護られてる? それは私と姉さん…」

箒が目の前で眠る少女に眼を向けた。

「そして円香も同じだ。アイツの瞳は何時だって私達を見ている。何時だってアイツはすぐ側にいる」

「そうじゃない。そういう意味じゃないんだよ箒ちゃん」

「?」

「ちーちゃんは、『処女』のままだ」

「それが…?」

箒は、義姉の葛藤を知っていた。

自ら肉親へ、家族愛とは異なる愛を向けてしまった義姉の葛藤を。

「あー…さっきから回りくどい言い方してごめんね箒ちゃん…。寝てても、あんまり小さい子に聞かせる話じゃないからね…」

束はそこで言葉を区切った。

『ちーちゃんは、未だに人を殺した事がないんだ』

ISによる量子通信で、続けた。

『普通そうだろう…? 私も、その意味でなら「処女」だ』

『「普通」はね…。いっ君は、親の仇を撃つのにちーちゃんを動向させなかった。
いっ君なら、ちーちゃんの胸の内を、殺意を、怒りを、知っているはずなのに』

束は橙が送信した『処刑映像』を見ながら、自身が初めて『ニンゲン』を殺した時の事を思い出す。

『兎も角私もいっ君も、ちーちゃんと箒ちゃんの手を汚させる事はしないよ。
だから、安心して』

事実、カルタフィルスとの戦闘では、束は箒に攻性魔法を撃たせず、防御魔法だけを使わせた。

『もし、そんな事が有ったなら、私は迷わず人を殺める。それだけの力を持っている。その力の責任は取らなければいけない』

それは一夏が教えた事だが、千冬も似たような事を常々言ったいた。

一夏は、現代魔法の汎用性故に人を殺めうる危険性を。

千冬は刀の重さを例えに、他者を傷付ける事の責任を。

『若いね…箒ちゃんは』

どことなく寂しそうに言った束に、箒は何も返さなかった。

『今日さ、ちーちゃんは初めて「人」を斬ったんだ』

カルタフィルスの片腕を…

『だから、一夏を千冬さんに譲ったと
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