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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十話
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仕方ない。そこで妥協するかな…

「わかった。ただし仕事は受けないからな」

そのあと一通り話し合った。

「最後に」

まだ何かあるのか…?

「最後にデストピアに会わせてくれ」

はいはい…

「奏」

照明に照らされてできた影から、奏が出てくる。

電気を消した暗い部屋ではわからなかったが、その金髪は金糸のように輝いている。

バーの薄暗い照明の中だが、いやだからこそ光を受けるブロンドが美しくはえる。

「お初にお目にかかる。デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター」

「そうか。で、俺様に何の用だ?」

奏は臥煙をどうでも良さそうに見ている。

まぁ、奏からすれば俺やアセロラ姫以外の人間は『不味い物』扱いだろうけど…。

「一つ聞きたい。何故今になって君のような怪異が顕れた?
デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター。決死にして必死にして万死の吸血鬼と呼ばれながら数世紀の間沈黙を保っておいて何故?」

「俺様は旨い血がのめればそれでいい。
だから、お前達に敵対する気もなけりゃ不味い血を飲む事もねぇ」

「そうかい」

臥煙安心したような顔を見せた。

「ただし、俺様の大事な食料に手を出したら…殺すぞ」

それだけ言うと、奏は俺の影の中へと沈んで行った。

「そういう事だ。俺達は帰らせて貰うぞ臥煙」

最後にスマホのプライベートナンバーを書いた紙を置き、バーを後にした。












「一夏!」

姉さん達が移ったホテルへ向かうと、姉さんに抱きつかれた。

「おっとと…」

「心配っ…したんだからなっ…」

「ごめん、姉さん。
でも、全部終わらせて来たよ」

ヴィーティングを殺した。

その子飼いの私兵もろとも。

「父さんと母さんの仇を取ってきたよ…」

「そう……か……」

それよりも。

「カルタフィルスに襲われたって本当?」

「ああ。だが、あれしきの事はなんともない」

「そう…よかったよ」

姉さんなら、不死の聖人でも倒せるだろう。

「大丈夫。俺は姉さん達から絶対に『眼』を離さない。だから、安心して」

どれだけ離れていようと、どれだけ壁があろうと、メティス・サイトは全てを見抜く。

万能に限り無く近い瞳。

「一夏。お前の瞳をみせてくれ」

「いいよ。パレード ディキャスト」

術を解き、瞳を顕す。

「綺麗…だな。綺麗で…頼もしい」

「ありがと。姉さん」

「叶うなら、叶うならば、その眼を隠さないでくれ。お前がその目を隠さなければいけないなんて、私が気に食わん」

「ん。わかった」


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