第39話
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RF(ラインフォルトグループ)の支社のロビーでリィン達が依頼者を待っていると、エレベーターからある人物が現れた。
〜ラインフォルトグループ・クロスベル支社〜
「え。」
「?……別の人か?」
「まあ……あの方は……」
「ハハ、セティ達に続いて”彼女”ともこんなにも早く再会する事になるとはな。」
「セティさん達も言っていたように、これもヴァイスハイト陛下のお心遣いなのでしょうね。」
「えっと……もしかしてあの人もリィン教官達の知り合い……?」
エレベーターから現れたティオを見たユウナが呆け、クルトが首を傾げている中セレーネやリィンは懐かしそうな表情をし、アルティナは静かな表情で呟き、リィン達の反応を見たゲルドは不思議そうな表情で首を傾げた。
「ティオ先輩……!?戻ってらしたんですか!?」
自分達に近づいてきたティオにユウナは嬉しそうな様子で駆け寄ってティオに声をかけた。
「ええ、ちょうどユウナさんと入れ替わる形でして。お久しぶりです。元気そうで何よりですね。」
「ティオ先輩こそ……あ、それじゃあ新主任って!」
「フフ、まあそういう事です。」
ユウナの言葉にティオが苦笑しているとリィン達が二人に近づいた。
「知り合いだったのか……」
「漆黒の翼………という事は貴女もセティさん達みたいな異種族の人?」
「ええ、まあそんな所ですが……どうやらその様子ですとわたしよりも先に既にセティさん達と再会していたようですね。」
「ハハ、特務活動の関係で偶然”インフィニティ”による用事があってな。」
「キーアさんやセシルさん、シズクさんとも会って話してきましたわ。」
「……お久しぶりです、ティオさん。」
ユウナとティオが知り合いである事にクルトが驚いている中興味ありげな表情で自分を見つめて訊ねたゲルドの疑問に答えたティオはリィン達に視線を向け、ティオの言葉にリィンとセレーネは苦笑しながら答え、アルティナは軽く頭を下げて挨拶をした。
「教官達も知り合いで、しかもセティさん達の知り合いでもあるという事はまさか貴女は………」
「教官達が昔所属していたクロスベル警察の”特務支援課”に所属していた人?」
「ええ。トールズ第U分校、”Z組”の皆さんですね?ティオ・プラトー――――エプスタイン財団、クロスベル支部の開発主任を務めています。どうぞ、よろしくお願いします。」
そしてクルトとゲルドの質問に答えたティオは自己紹介をした後、リィン達と共にロビーにあるソファーに座って話し始めた。
「……なるほど、やはり貴女も”特務支援課”の所属でしたか。」
「ええ、警察の人間ではなく財団からの出向という形です
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