第39話
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末がバグで機能不全に陥っているんです。」
「そ、そうなんですか?」
「制御端末というと”導力ネットワーク”の?」
「ええ、そのせいでネット全体に細かなバグが発生していまして。市民サービスや、株式市場にも不具合が発生しているんです。ですが、制御端末を直そうにも地下区画に魔獣が増殖していて……クロスベル軍や遊撃士も忙しいとのことなのでクロスベル帝国政府に”要請”を出したわけです。」
ティオの話を聞いてある事を察したリィン達はそれぞれ冷や汗をかいた。
「そ、それって、”三帝国交流会”関連の警備を優先するためなんじゃ……」
「可能性は高そうだが……地下に普通に魔獣が出るのか。」
「魔獣が増殖した理由も気になるわね……」
「―――なるほど、話はわかった。すると俺達の役目は魔獣の掃討と、端末の修理かな?」
ユウナ達がそれぞれ話し合っている中リィンはティオに確認した。
「いえ―――制御端末の修理は専門的な知識を必要とします。わたしが向かうので、皆さんには念の為に”護衛”をお願いできればと。」
その後リィン達はティオと共にジオフロントに潜り、端末がある場所まで時折襲い掛かってくる魔獣を倒しながら到着した。
〜ジオフロント・F区画終点・端末室〜
「これが端末室か……」
「……うん、あたしも入ったのは初めてだけど。」
リィン達と共に端末室に到着したティオが端末を操作している中クルトとユウナは興味ありげな表情で周囲を見回し
「それで、状況はどうなのでしょうか?」
「……見た所物理的な故障ではなさそうですし再起動すれば大丈夫でしょう。作業の間、皆さんは――――!……………………」
アルティナに訊ねられたティオは答えかけたが何かに気づくと警戒の表情で周囲を見回した。
「ティオ先輩……?」
「どうしたんですか――――」
ティオの様子が気になったユウナとクルトが声をかけたその時
「――――みんな、構えて!もうすぐ機甲兵に似た”敵”が現れるわ!」
「へ………」
「機甲兵みたいな”敵”……結社の人形兵器の一種か!?」
「機甲兵のような”敵”………リィン教官、セレーネ教官。もしかして――――」
「ええ、わたくし達も恐らくそうだと思っていますわ。」
「―――”来るぞ”!」
予知能力で少し先の未来が見えたゲルドの警告を聞いたその場にいる全員がそれぞれ武装を構えて警戒している中敵の正体にある程度察しがついていたアルティナに視線を向けられたセレーネは頷き、リィンが警告すると巨大な甲冑が出入り口付近に現れた!
「………!」
「こ、これは……!」
「人型―――幻獣ではない…
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