第39話
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けど。しばらくの間、財団本部のあるレマン自治州に戻っていましたが……春から当クロスベル支部の開発主任を拝命して戻ってきました。」
「……なるほど、そういう事情だったのか。」
「フフ、昇進おめでとうございます。」
「ふふっ、ありがとうございます。」
自分の説明を聞いたリィンが納得している中祝いの言葉を述べたセレーネに対してティオは微笑んだ。
「しかし、開発主任というにはかなりお若いですよね?見たところユウナよりも年下に見えるんですが……」
「あ、16なので1つ下ですね。先輩と呼ばれるのはちょっと面映いんですが。」
「いえいえ、憧れの支援課メンバー―――それも初期のメンバーの一人なんですから!ティオさんでもいいですけど……やっぱり先輩って呼ばせてください!ティオ先輩は凄いんですよ!”特務支援課”の情報担当にして導力ネットの申し子なんですから!それでみっしぃが大好きで――――」
クルトの疑問に答えた後困った表情をしているティオにユウナは真剣な表情で否定した後嬉しそうな表情でティオの事について語りだしたが
「ユウナさん、ユウナさん。」
「……す、すみません。熱くなりすぎちゃって………」
ティオに制止されると我に返ってティオに謝罪し、その様子を見守っていたリィン達は冷や汗をかいた。
「はは……ティオがクロスベルに戻って来た事はランディから聞いていたが……改めてよろしく頼む、ティオ。」
「ええ、こちらこそ改めてよろしくお願いします、リィンさん。それとセレーネさんとアルティナさんも。」
「はい、改めてよろしくお願いしますわ。」
「…………よろしくお願いします、ティオさん。」
(この二人、なんだか雰囲気が似ているな?)
(あ……それは私も感じたわ。)
(うん、あたしも会った時にそれはちょっと思ったかも。でもティオ先輩は話してみると普通に冗談とかいうんだけど………)
リィン達と会話しているティオを見てティオとアルティナの雰囲気が似ている事に気づいたクルトとゲルドの小声の言葉にユウナは苦笑しながら同意した。
「さてと。―――久しぶりの再会でお互い話したい事はありそうだが。とりあえず『要請』についての詳細を教えてもらえるかな?」
「ええ、そうですね。――――こちらをご覧ください。」
リィンの問いかけに答えたティオは端末を取り出して操作し、リィン達に端末に映る映像を見せた。
「これは……」
「ひょっとして『ジオフロント』ですか?」
「ジオフロント……?」
「クロスベル市の地下に広がる、インフラ用のメンテナンス区画です。場当たり的な増設が繰り返されてとんでもない広さになっていますが……先日から、ある区画の制御端
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