第47話 ラインハルト、罠にかかる?
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ルキューレはヘルクスハイマー船の通信アンテナや護身用のビーム砲塔を撃破していく。
「一次攻撃目標破壊」
「良し」
「護衛艦回頭!」
無人護衛船がプログラムに従いヘーシュリッヒ・エンチェンを如何にも攻撃するように回頭する。
「主砲斉射!」
ヘーシュリッヒ・エンチェンは易々と無人護衛船を藻屑に変える。
「護衛艦撃沈」
「良しそのまま前進」
前進するヘーシュリッヒ・エンチェンが偽アイマルラン号の右舷に強行接舷を行う。両船の船体が擦れて火花の散る。偽アイマルラン号へアンカーが発射され固定される。
中尉率いる突入隊が準備万態で突入を開始する。
「突入!」
艦橋では突入の様子がモニタリングされていた。
「突入しました」
「周辺の警戒を怠るなジャミングと通信妨害を行っていても、今の護衛艦の爆発は敵に観測されたかも知れん」
「此方のレーダーも使い物に成りませんが」
「ワルキューレを散開させて周辺を索敵させよ」
「発光信号用意」
発光信号によりワルキューレが周辺宙域の哨戒に飛ぶ。
偽アイマルラン号に突入した突入隊は誰にも出くわささずに、エレベーターホールへ到着した。
「中尉殿、敵の姿が見えませんが?」
「何処かで、防衛戦を引いている可能性がありますね」
「どうしますか?」
「2班機関室へ向かえ、3班船倉を調べろ、他の者は続け!」
「4班はブリッジへ、他の者はヘルクスハイマーを探す!」
その頃、機関室へ向かった2班はドアを開けた瞬間に廊下と機関室の天井から強力粘着材が落下してきて体中に絡んで廊下にへばり付いてしまって、戦闘不能移動不能に陥った。しかもご丁寧に電波攪乱まで始まったために、救援を呼ぶことも出来なかった。
船倉に向かった3班は船倉扉を開けると。其処の奥にゼッフル粒子発生装置らしき物が見えたために部屋に入ると、機関室と同じく天井からの強力粘着材攻撃で此処でも全員が動けなくなった。
ブリッジへ向かった4班は、ブリッジへの扉を蹴破ると中へ突入したが、船長以下は全く動かずに不思議に思ったが、直後に床が抜けて落とし穴へ落下していった。ご丁寧に落とし穴の中には、酢酸ナトリウム水溶液が過冷却で充当されており、装甲擲弾兵落下の衝撃で急速凝固を始めたために全員が酢酸ナトリウム固形物に体を囲まれて動けなくなってしまった。船長達が人形だったのはお約束である。
ヘーシュリッヒ・エンチェンの艦橋ではヘルクスハイマーを探す部隊以外からの連絡が途絶えたことで不安が広がっていた。
「連絡は無いのか?」
「ブリッジと機関室と船倉からの通信が途絶えています。どうやら通信妨害を受けている模様です」
「ヘルクスハイマーは?」
「依然捜索中です」
「追加の兵を送らねばならないか
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