140章 信也と竜太郎、バーで歓談する
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すよ。
実は、竜さん、彼女の歌を聴いていると、いまも、彼女の歌唱力にはふと憧れるんですよ」
「歌うことが好きな人なら、誰でも憧れるんじゃないかな、マライアの歌唱力は、
きっと天才だからね、しんちゃん」
「そんな彼女も、人生では、けっこう、悩みも多くて、普通の人生のようですもんね」
「人生で、何が大事かって、本当のところ、お金でもないし、
地位とか名誉でもなし、物質的なものとかでもないよね。
何かに感動するとか、何かを愛おしく思うとか、そんな優しさとか、
愛のようなものに、自分の心が触れたり、感じることだよね。
そんなことを、おれも、よく思うよ。
だから、しんちゃんが言うように、みんなで幸福に生きるためには、
人は、誰もが、芸術家のように生きるべきなんだろうし、
人生は、結局は、その人の作品なんだよね。
だから、芸術って、そんな世界の実現のためにも大切な活動なんだよ。
人を思う想像力や優しい心を育てるためには、芸術が大切だと思うよ。
その中でも、ロックンロールは、アバンギャルドな芸術だよね。しんちゃん」
「そうですね、おれも、そのとおりだと思います、竜さん」
信也と竜太郎は笑った。
≪つづく≫ --- 140章 おわり ---
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