暁 〜小説投稿サイト〜
天体の観測者 - 凍結 -
貞操観念を斬る
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んな2人の決闘を見据えようと群がる一誠達の姿が。

 そして飛び込み台に並び立ったウィスと木場の両者は……
 
「よーい……」





「スタートにゃ!」

 黒歌の開始の合図と共に勢い良くプールへと飛び込んだ。

 綺麗なフォームで両者はプールの中へと飛び込み、彼らは公平な決闘を繰り広げ……










……るはずもなかった。

 そう、誰もが予想だにしないことをやり遂げるのがウィスクオリティ。
 あのウィスが真面に泳ぐはずなどもなかった。
 
 見ればウィスはプールへと飛び込んだ瞬間に、勢い良く水面上を走り抜けていた(・・・・・)
 片方の足が沈む前に、もう片方の足を前へと踏み出すことで、文字通り水面を疾走している。

「ふぁ…!?」
「これは…勝負と言えるのでしょうか?」
「えぇ……。」
「あらあら、これは……。」
「マジかにゃー。」
「卑怯です……。」
「凄いです…!純粋な身体能力だけで……!」
「おお、流石はウィスさん!」

 まるで足元に地面があるかのような華麗な走りである。
 その歩みに一切の曇りも見られない。

 一誠達は誰もが驚愕を隠せない。
 ただ一人、ゼノヴィアは感動の声を上げていたが。

 こうしてウィスは隣のレーンで泳ぐ木場を余裕で抜き去り、瞬く間に一着でゴールした。





この勝負、ウィスの勝───利!

ウィスの実力は世界一ィィイイ───!

 ウィスは無言で天へと勝利のガッツポーズを掲げ、勝利を?みしめる。
 どこか満足げな表情だ。



「勝ったど─」

「いや、真面目に勝負しましょうよ、ウィスさん。」

 どうやら一誠は今のウィスと木場の勝負に納得がいっていないようだ。

 だが、そんな彼に敢えて言わせてもらおう。





誰も(泳いで)勝負するとは言ってはいない

 



 こうしてリアス達のプール開きは瞬く間に過ぎ去り、皆が充実した時間を過ごした。

 リアスは今なお気絶していたが……

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