貞操観念を斬る
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。
ブラを外したリアスの背中にオイルを問題なく塗っていた刹那、リアスがウィスに少し冗談めかして言ったのだ。
─前も塗ってくれない?─
最初はちょっとしたおふざけのつもりであった。
慌てふためくウィスを見ることができれば儲けものだなと思っていたのが間違いであった。
ウィスはその後、何も動じることなくリアスを組み敷き、覆い被さり、オイルをリアスの要望通りに塗ろうとしてきたのだ。
ブラは背中にオイルを塗ってもらうために脱いでいたため、今のリアスの胸を守るものは何もない。
そう、丸見えの状態なのだ。
「え…、えっと、ウィス…?」
リアスは困惑し、頬を赤らめる。
何故、こうなった。
何故、今、自分はウィスに抑え込まれているのだ。
顏と顏は今にもくっつきそうで、ウィスの体温と吐息が直に感じられる。
やばい、本当にやばい。
何がとは言わないが。
とにかくやばい。
「どうしました、何をそんなに恥ずかしがっているのですか?」
ウィスはそんな彼女を容赦無く攻め立てる。
そこに情けなど存在しない。
「私はただリアスの要望通りにオイルを塗ろうとしているだけですよ?」
「……そう、前にね。」
「なのに何故、リアスはそう拒んでいるのですか?」
今のリアスにウィスの言葉は入ってこない。
リアスは今や全身がその身を駆け巡る羞恥心で一杯であった。
まるでゆでだこだ。
「ふむ、反応がありませんね。」
「まあ、それでも前はリアスの要望通りに塗らせてもらいますが。」
そして遂にウィスがリアスの肢体にオイルを滴らせながら手を伸ばした刹那……
「きゅう……。」
リアスは気絶した。
見れば顏は蒸気し、意識を飛ばしてしまっていた。
ウィスは意識を飛ばしたリアスにタオルを掛け、立ち上がる。
無論、冗談である。
「男にそう軽々、体を許すものではありませんよ、リアス?」
そう、ウィスはただ貞操観念が低いリアスにお灸を据えただけである。
「朱乃にも前にオイルを塗りましょうか?」
「……いえ、後ろだけ結構ですわ。」
不敵な笑みを浮かべるウィスに対して朱乃はそう答えることしかできかった。
▽△▽△▽△▽△
「ウィスさん、勝負をしましょう。」
リアスをバタンキューさせ、朱乃にもオイルを塗り終えたウィスは今、木場から勝負を挑まれていた。
ウィスは特に断る理由などないため、木場の提案を了承する。
ウィスと木場の審判は黒歌が取り持っている。
周囲にはそ
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