第三章
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「もうないと思ってたら」
「私都市伝説と思ってたわ」
「けれど違うみたいね」
「本当にあるのね」
「だったら私達もね」
「夜はあそこに近付かない方がいいわね」
「そうじゃ、危険な場所には最初から近付かないことじゃ」
妖怪は二人にもこう言った、そしてだった。
「よいな」
「その通りですね。大阪もです」
ここでエミリーが言った。
「危ないですからね」
「よおわかっておるのう」
「大阪に住んで十年ですから」
それだけ住んでいるからだというのだ。
「わかっています」
「それでじゃな」
「はい、大阪のことなら」
まさにというのだ。
「よく知っているつもりです」
「ならよいな」
「はい、用心して警棒を持って出て」
「私も一緒で」
ダイアナも言ってきた。
「そして南港にはですね」
「行かずにわしが言うところに行くのじゃ」
妖怪はそこも注意した、そうして二人にその妖怪が出る場所を教えた。エミリーはその話を聞いてからダイアナに言った。
「では明日です」
「そこに行くのですね」
「そうしましょう」
是非にと言うのだった。
「今日はもう遅いですから」
「それぞれのお家に帰って」
「休んでです」
そうしてというのだ。
「明日にしましょう」
「そこに絶対におるからな」
納戸婆もまた言ってきた。
「明日行けばいいぞ」
「わかりました」
エミリーは妖怪に笑顔で応えた、こうしてだった。
エミリーはダイアナと共に夜の住之江区の海の方に行くことにした、その次の日の夜に住之江区に地下鉄で着くとだった。
エミリーにだ、ダイアナは怪訝な顔で尋ねた。
「そんなに南港は危ないですか」
「よく言われています」
エミリーはこうダイアナに答えた。
「実際はどうかわからないですが」
「それでもですか」
「はい、ヤクザ屋さんがお仕事をしていると」
「だから近寄ってはいけない」
「そうです、ですから妖怪さんに言われた場所にです」
「まっすぐに行って」
「妖怪さんと会いましょう、間違ってもヤクザ屋さんに会うべきではありません」
こちらにはというのだ。
「妖怪さん以上に危険ですから」
「そうした人達は何処にもいますね」
「勿論日本にです」
「世にマフィアの種は尽きずですね」
「残念ですがそうです。そして夜の女の人の一人歩きもです」
実際に夜の街を歩きつつだ、エミリーはダイアナに話した。灯りは多いが人はかなり少なくなっている。
「危険です」
「だから警棒を持ってですね」
「ダイアナと一緒です」
「実は私もスタンガン持ってます」
ダイアナはダイアナで用心していた。
「警棒は持っていないですが」
「そうですか」
「はい、私は剣道は知らないですし」
エ
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