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異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!
幼女?
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別の世界の“英雄”様ではないか、と俺はエイダに聞かれた。
確かに俺の友人たちと一緒に、あの世界では“魔王”を倒し、中学二年くらいで卒業した病のような“英雄”などという恥ずかしい名前で呼ばれたりしたこともある。
だが、待って欲しい。
そう、“英雄”と前の世界で呼ばれていたのは俺だけではない。だから、
「ミシェルが言っている“英雄”は、俺じゃないんじゃないのか?」
「そうなの?」
「確か、“英雄”と呼ばれる人間は何人もいたからな。そもそも俺はあの世界の人間ではないし、違うと思う」
「……その割には規格外の強さを見せつけられた気がしたけれど、そう、ソウタがそう言うならそれでいいわ。それに手伝ってとお願いしたのはこちらだし、今はそれで十分だわ」
エイダがそう言って引き下がってくれた。
それに何となく安堵しているとそこで、それまで黙っていた竜のレオノーラが、
「ふむ、では妾もついていくか」
「レオノーラは、湖の守り神なのでは?」
ついてくると言い出したレオノーラに俺はそう問いかけるとレオノーラは、
「いや? 暇だからここ数年はあの辺を寝床にしていただけじゃ。なのでそろそろまたどこかに遊びに行こうと思ってのう」
「……竜はその土地で恩恵をもたらしたりといった役目があったりしないのですか?」
そう、以前の世界の“常識”と照らし合わせて……いや、それでも俺たちについてきた竜がいたにはいたが、確か途中で連れ戻されそうになったりいろいろとあった気がする。
そしてなわばりのようなものもあったような気がしたのだが、この世界の竜は随分と自由なようだ。
そう俺が思っているとそこでレオノーラが、
「うむ、妾はまだまだ子供なのでな。ある程度自由に遊びに行けるのじゃ」
「子供? 俺達と同じくらいの年齢に見えますので、軽く千歳は越えているのかと思っていましたが……」
「102歳じゃ」
「……」
「まだそこまで大人ではないのじゃ」
レオノーラが無邪気にそう言ってくるが、俺としては、
「……幼女?」
「! そ、それは……確かに。じゃ、じゃが、おぬしたちよりは年上で一番の“お姉さん”は妾なはずじゃ。もっと敬うべきじゃ!」
俺の言葉にそう胸を張るレオノーラ。
どうやら背伸びをしたいお年頃であるらしいが、一つ気になることが俺にあった。
「それでも竜の中では幼いのに、よく親は一人での移動を許してくれましたね」
「ん? 『世界旅行がしたいのじゃ』『いいわよ〜』といった感じで簡単に話は通ったが」
「……」
不思議そうなレオノーラに俺は、この世界の人間はどれだけ平和ボケしているんだと思った。
だがそういった世界だどれほど尊いかも俺は知っている。
だからそこにはそれ
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