第38話
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のノートなどは確かにフォローしていますね。」
「私はみんなよりたくさんユウナにお世話になっているわ……そのお礼に時々聞いて来る明日の天気や夕食の内容とかユウナが知りたいちょっとした先の未来の出来事を教えてあげているわ。」
「あ、ちょっとアル!?それにゲルドも!?」
リナの言葉にクルトが謙遜している中それぞれ余計な一言を口にしたアルティナとゲルドをユウナは気まずそうな表情で見つめ
「君はゲルドの”予知能力”をそんな些細な事に使っていたのか……」
「まさに”予知能力”の無駄遣いですね。」
クルトとアルティナは呆れた表情でユウナを見つめた。
「はは……とにかくご家族の方にご挨拶できてよかった。演習での活動中なのであまり長居できないのは残念ですが。」
「そうですねぇ、できれば主人が帰ってくるまでいてもらえたらよかったんですけど。勤め先がミシェラムなので最近、いつも帰りが遅いんですよ。」
「ああ、例の賑わっているテーマパークがある……」
「そちらにお勤めなんですか?」
「うん、リゾートホテルの企画営業部門に勤めててね。ふう、さすがに今回はお父さんと会う暇はないか……」
父とは会えない可能性が高い事にユウナは残念そうな表情を浮かべて溜息を吐いた。
「いや、最終日だったら外泊許可も取れるかもしれない。ミハイル主任の判断しだいだが俺達の方からも掛け合ってみよう。」
「はい。それとゲルドさんの外泊許可もですわね。」
「あ……フ、フン。それじゃあお願いしますっ。」
「ありがとう、リィン教官、セレーネ教官。」
リィンとセレーネの申し出を聞いたユウナは呆けた声を出した後やや複雑そうな表情を浮かべて静かな笑みを浮かべているゲルドと共に感謝の言葉を口にした。
「やれやれ、この子ったら。ふふっ、ふつつかな娘ですがこれからもよろしくお願いします。」
「ねーねー、それよりさぁ。さっきから気になってるんだけど。」
「どっちがおねーちゃんのカレシさんなのー?」
「………え”。」
興味ありげな表情をしているケンとナナの疑問を聞いたユウナは少しの間固まった後ジト目になった。
「やっぱこっちの黒髪のにーちゃんじゃないかー?」
「でもでも、ナナはあっちのキレーなおにーちゃんだと思うー。」
「えっと……」
「キ、キレーなおにーちゃん?」
ケンとナナの自分達に対する言葉にリィンとクルトは戸惑い
「マ、マセたこと言ってないの!どっちも違うからっ!」
我に返ったユウナは真剣な表情で反論した。
「きゃははっ……」
「にげろー!」
ユウナの反応を見たナナとケンは無邪気に笑って別室に向かっ
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