第38話
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……それに明るい所もユウナにそっくりね。)
(ふふ、そうですわね。)
「あらっ、そちらの方達は……もしかしてクラスメイトの方?それに――――」
ユウナの後ろで小声で会話しているリィン達に気づいた女性――――ユウナの母親のリナがユウナに訊ねかけたその時
「今の、ねーちゃんの声じゃない!?」
「今の、おねーちゃんの声なのー!!」
リナの背後から二人の子供の声が聞こえた後リナの背後から現れた男の子と女の子がユウナに抱きついた。
「ねえちゃあああん!!」
「おねえちゃあああん!!」
「わあっ!?」
「おっと………」
「これは……」
「あ、もしかしてその二人がユウナの話にあった……」
突然の出来事にユウナとクルトが驚いている中アルティナとゲルドは目を丸くした。
「ちょっと、ケン、ナナ!いきなり抱きつかないの!」
「わーい、ねーちゃんだ!ねーちゃんが帰って来たー!!」
「ほんものなの〜!ひさしぶりなの〜!!」
ユウナの注意に対して男の子と女の子――――ユウナの弟と妹であるケンとナナは無邪気な様子で喜びながらユウナに抱きつき続け
「……も、もう、あんたたちは。ホント甘えん坊なんだから……―――ただいま、ケン、ナナ。」
弟と妹の様子に苦笑したユウナは二人の頭を優しくなでた。
「えへへ、おかえり!」
「おかえりなの〜!」
「この子たちが……」
「ユウナさんの弟妹ですね。」
「もしかして双子……?」
「あはは、うん、双子なの。」
「ふふ、よかったら皆さん、上がって行ってください。今、とっておきのお茶とお菓子を出しますからね。」
そしてリィン達はユウナの実家であるクロフォード家にお邪魔し、お茶を御馳走してもらった。
「改めまして――――リィン・シュバルツァーです。ユウナさんが所属しているZ組の担任教官を務めています。」
「同じくユウナさんが所属しているZ組の副担任を務めているセレーネ・L・アルフヘイムと申します。どうかお見知りおきを。」
「まあ、そうだったんですか……では貴方達があの。……そう、なるほどね。何度聞いても手紙に書いてくれなかったのはそういうわけだったのね。」
「う………」
リィンとセレーネがそれぞれ名乗るとリナは目を丸くした後一人納得した様子でユウナを見つめ、見つめられたユウナは気まずそうな表情をした。
「ふふ、でもこうして皆さんに会えて嬉しいわ。クルト君にアルティナちゃん、それにゲルドちゃんも、ユウナがいつもお世話になっているみたいね?」
「いえ、そんな。」
「むしろ意外にこちらの方がお世話になっているような……あ、でも座学
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