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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第38話
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メンテナンスまでできるなんて……”工匠”についても兄上から伺っていましたが、話に聞いていた以上のとてつもない職人なんですね。」

「フフ、それはさすがに褒めすぎですよ。」

「ねーねー、セティ。セティ達はクラウ=ソラスみたいなお人形さんは作れないの?キーアも欲しい。」

「キ、キーアちゃん。クラウ=ソラスさんはただのお人形さんじゃないよ?」

クルトの賛辞にセティが謙遜している所に問いかけたキーアの問いかけを聞いたシズクは冷や汗をかいて指摘し

「う〜ん、”工匠”としては是非チャレンジしてみたいけど、保護者であるロイドさんの許可がないとダメよ。」

「そうね。それにキーアちゃん、お人形さんなら既にたくさん持っているでしょう?」

「む〜。でもクラウ=ソラスはキーアの持っているお人形さんと違って、ちゃんとおしゃべりができるよ?ロイド、シュッチョウからまだ帰って来ないから、ロイドの代わりにおしゃべりできるお人形さんがあったらいいなって思っていたんだけど……」

「え……ロイドさんは今、クロスベルにいないのですか?」

セティとセシルの指摘に不満げな表情を浮かべて呟いたキーアのある言葉が気になったセレーネはセティ達に訊ねた。



「……………」

セレーネの問いかけにセティ達は僅かな間黙り込み

「ええ、ロイドさんもそうですけど課長やルファディエルさんも今、オルディスやルーレに出張中なんです。その為、今キーアちゃんは私達が預かっているんです。」

「そうだったんですか………機会があればロイド先輩達にも挨拶しておこうと思っていたんですが………」

(今の間は一体何なんだ……?)

セティの答えにユウナが残念そうな表情をしている中僅かな間黙り込んだセティ達の様子が気になったリィンは考え込み

「挨拶といえばユウナちゃん………せっかくクロスベルに帰って来たのだから、リナさん達にも挨拶をしてきたらどうかしら?リナさん達もユウナちゃんが今日演習の為にクロスベルに一時的に帰ってくる事は知っているから、ユウナちゃんが元気な姿を見せてくれる事を首を長くして待っているわよ?」

「アハハ、この後教官達の事を紹介するついでに顔を見せに行くつもりです。」

セシルの指摘にユウナは苦笑しながら答えた。



その後セティ達と談笑していたリィン達は検査が終わったアルティナと合流した後、セティ達に見送られて次々とビルから出て行った。



「――――キーア。ちょうどいい機会だから、お礼を言っておくね。」

「ほえ?キーア、ゲルドに会うのは今日が初めてで、おレイを言われるような事はしていないよ〜?」

リィン達がビルから次々と出て行く中最後に一人だけ残ったゲルドはキーアを見つめ、ゲルドの
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