第38話
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の時リィン達の背後から魔族の娘が現れた後リィン達に気づくと立ち止まって呆けた声を出し、魔族の娘に続くように現れた天使族の娘は魔族の娘のように立ち止まって呆けた声を出し、二人の背後にいたエルフ族の娘はリィン達を見ると驚いた後微笑んだ。
「ハハ、3人とも久しぶりだな。」
「皆さんお出かけだったようですが……ちょうどいい時に訊ねる事ができたようですわね。」
新たな娘達の登場にリィンは懐かしそうな表情を浮かべ、セレーネは微笑んだ。その後リィン達は奥のテーブルの席についた。
「初めての方達もいらっしゃるようですからまずは自己紹介からですね。―――――若輩者ではありますが総合工匠会社”インフィニティ”のトップである”匠貴”を務めさせて頂いておりますセルヴァンティティ・ディオンと申します。親しい方達には私の事を”セティ”と呼んでもらっていますので、どうか皆さんも私の事は”セティ”とお呼びください。」
「次はあたしだね!”インフィニティ”のナンバー2の”副匠貴”でセティ姉さんの妹のシャマーラ・ディオンだよ!よろしくね!」
「同じく”インフィニティ”の”副匠貴”を務めるセティ姉様の妹の一人―――エリナ・ディオンと申します。よろしくお願いします。」
エルフ族の娘――――セルヴァンティティ・ディオン―――セティと魔族の娘―――シャマーラ・ディオン、そして天使族の娘―――エリナ・ディオンはそれぞれ自己紹介をし
「”ディオン”……という事は貴女方があの”匠王”の……」
「?クルトはセティさん達のご両親を知っているようだけど……”匠王”って一体どんな人なの?」
セティ達を驚きの表情で見つめて呟いたクルトの言葉が気になったゲルドは首を傾げて訊ねた。
「――――”匠王”とはあらゆる技術分野を取り扱っている”工匠”の中でも最も優れ、彼の技術力は誰も敵わない事から”匠の王”を意味する二つ名を付けられた最高峰の技術者――――ウィルフレド・ディオン卿の事さ。」
「そしてセティ先輩達がその”匠王”の娘にして、クロスベルの英雄である”特務支援課”の一員だったのよ!しかも”特務支援課”が解散した後も故郷に戻らずクロスベルでゼムリア大陸の”工匠”達を育てる為に会社を設立した上、クロスベル政府の頭を悩ましていた旧市街を”工匠特区”へと発展させる礎を作った超凄い人達なのよ!」
「そこで何故ユウナさんが自慢げに語る必要があるのでしょうか?」
「まあまあ。」
クルトの後に自慢げに説明したユウナをジト目で指摘したアルティナをセレーネは苦笑しながら諫めた。
「アハハ、さすがに褒めすぎだよ〜。」
「……そうですね。私達はあくまで旧市街の人達で”工匠”になりたい人達に”工匠”になる為のお手伝いをしただ
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