第38話
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た。
「まったくもう……」
「キレーなおにーちゃん……」
その様子を見守っていたユウナは呆れ、クルトは疲れた表情で肩を落とし
「?褒められているのに、どうしてクルトは残念がっているの?[組や\組の女子達もクルトの事を反則過ぎるくらい”綺麗”だって褒めているわよ?」
「ぐっ………まさか他のクラスの女子達まで僕の事をそんな風に見ていたなんて……」
「ゲルドさん、フォローどころか追い打ちになっていますよ。」
クルトの様子を不思議そうな表情で首を傾げて見つめて呟いたゲルドの言葉にクルトが唸り声を上げている中アルティナはジト目でゲルドに指摘した。
「はは、賑やかですね。」
「ふふ、ウチでは日常茶飯事なんですよ。」
(……これが”家族”………私もお義母さん達とこんなにも暖かくて賑やかな生活ができるのかな……?)
リィンの言葉にリナが苦笑している中ゲルドは興味ありげな表情をしていた。
こうして少しの間、クロフォード家で休息を取った後、特務活動を再開するのだった。
「それでは失礼します。」
「お茶とお菓子、ご馳走様でした。」
「……お世話になりました。」
「……ありがとうございました。」
「お茶もお菓子もとても美味しかったです。」
「ふふ、それはよかった。是非また来てちょうだいね。ユウナも、しっかり頑張るのよ?」
「ん、任せといて!」
リナの応援の言葉に対してユウナは力強く頷いた。
「おねーちゃんたち、もーいっちゃうのー?」
「ちぇっ、つまんないのー。そうだ、こんど帰ってくるときは”あの人”のことも教えてくれよなー!」
「ちょっ、ケンっ………!」
「あの人……?」
「一体誰の事なのかしら……?」
ナナと共に残念がっているケンが呟いた言葉を聞いたユウナが焦っている中クルトとゲルドは首を傾げた。
「あれー、にーちゃんたちエレボニアのヒトなのに知らないの?スッゲー強くてカッコイイんだぜ?」
「うんうん、あのとき、ナナたちのことも――――」
「ケン、ナナッ!」
「ふぇっ?」
「ふぇ……?」
ケンとナナが昔の事を口にしようとしたその時ユウナは声を上げて制止した。
「今度、家に帰ったらちゃんと話してあげるから。エレボニアのお土産もあるから、それまでいい子で待っててね?」
「わわ、ホント!?」
「楽しみなのー!」
「……………………」
(…………?)
ユウナ達の様子をリナが優しそうな表情を浮かべて見守っている中リィンは首を傾げて見守っていた。
「……いいご家族だったな。」
「ええ、どこまでも暖かくて居心地がいいと
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