第38話
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ますがそちらの少女もマキアスさんと同じ……」
「いやいや、さすがにそれはありえないから。」
「―――彼女はキーアさん。教官達が以前クロスベルに派遣された際に所属していたクロスベル警察の部署――――”特務支援課”が保護していた少女です。」
リィン達の様子を見たクルトの推測を聞いたユウナは苦笑しながら否定し、アルティナは静かな表情で碧い髪の少女―――キーアの事について軽く紹介し
「!!なるほど、”そちら”の方か………」
「その娘が”キーア”………」
アルティナの説明を聞いたクルトは目を見開いて興味ありげな表情で静かな表情を浮かべたゲルドと共にキーアを見つめた。
「あっ!アルティナにユウナ!二人とも、リィン達と一緒にクロスベルに帰ってくるなんて、どうしたの?もしかして、ブンコウを”クビ”になって、サイシュウショクをする為にクロスベルに帰って来たの〜?」
「いやいや、例え第U分校を退学や退職処分になったとしてもあたしはともかくメンフィル帝国出身―――それもメンフィル帝国の大貴族になる事が内定している教官達が、再就職する為にクロスベルに帰ってくるなんておかしいわよ!」
「というかキーアさんは一体どこからそのような普通の子供は学ばないような事を学んでいるのでしょうか?」
キーアの推測にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ユウナは苦笑しながら否定し、アルティナはジト目で指摘した。
「もう、キーアちゃんったら…………えっと……お久しぶりです、リィンさん、セレーネさん、アルティナさん。……それとゲルド義姉さんも。」
そこに妊婦の女性と共にリィン達に近づいてきた黒髪の少女は溜息を吐いた後リィン達に挨拶をし
「ゲルドが義姉………という事はまさかそちらのお二人がゲルドの――――」
「うん。黒髪の女の子はシズクで私の義妹。そしてシズクの隣にいる今お腹の中に赤ちゃんがいる女性は私のお義母さんのセシルお義母さん。」
クルトの推測に頷いたゲルドは黒髪の少女――――ゲルドの義妹であるシズク・M・パリエと妊婦の女性――――ゲルドの義母にしてリウイの側妃の一人であるセシル・パリエをリィン達に紹介し
「フフ、貴方達がゲルドのクラスメイトね。ゲルドとシズクのお母さんのセシルよ。よろしくね。」
ゲルドに紹介されたセシルは微笑みながら自己紹介をした。
「ただいまー。3人とも、留守番ありがとう。…………え。」
「どうしたのですか、シャマーラ。玄関で立ち止まったりして――――――あ。」
「まあ……!フフ、クロスベルを訪れている事はエリィさん達から伺っていましたが、もうここに顔を出してくれたのですね。」
するとそ
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