暁 〜小説投稿サイト〜
リング
217部分:ラグナロクの光輝その七十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

ラグナロクの光輝その七十一

 赤い大地が彼等を出迎える。だがそれは一瞬のことで七人の戦士達は衝撃と共に大地に降り立った。
「よし!」
「皆出るぞ!」
 七人は降下するとすぐに指示を出した。七隻の戦艦から戦士達が飛び降りる。
 そこにはワルキューレ達もいた。彼女達ももう戦闘態勢に入っていた。
 敵が来る。それは予想通りベルセルク達であった。
「ここは私達が!」
 ワルキューレ達は一斉に前に出る。
「貴方達はそのまま宮殿へ!」
「早く!」
「わかった!」
 七人の戦士達はそれに頷く。そしてその場をワルキューレ達に任せ足早に宮殿へと向かう。
 赤黒く陰鬱な雰囲気の門であった。そこには帝国軍の将兵達が待ち受けていた。だが彼等はそれにも怯むことはなかった。
「無駄だ!」
 七人がまず突っ込む。そして銃撃を浴びせる。
「馬鹿な!」
「司令官達が真っ先に・・・・・・グフッ!」
 銃撃を受けた帝国軍の兵士の一人が倒れる。これは彼等にとって予想しない動きであった。
「馬鹿な、総帥達が」
「どうして」
 そしてこれは連合軍の将兵達にとっても同じであった。彼等もまさか七人が真っ先に突っ込むとは思いも寄らなかったのであった。だが彼等はあえて突っ込んだ。そこには強い闘志があった。
「無駄だ、我等を阻むことは出来ない!」
 七人は言う。
「ニブルヘイム、入らせてもらう!」
「そうはさせるか!」
 宣言した七人に対して総攻撃が浴びせられリようとする。だがそれより前に連合軍が仕掛けていた。
 七人の後ろから凄まじい質量の攻撃が浴びせられる。それで門にいた帝国軍の将兵は薙ぎ倒されていく。ビームとミサイルがが陸上でも放たれたのだ。
 それは門さえも破壊していた。だがそれで道が開いた。
「総帥、ここは我々が!」
「貴方達は」
「これで道が開きましたよね!」
 その横では兵士の一人がビームバズーカを放っていた。
「ですから今のうちに!」
「ニブルヘイムの中に!」
「わかりました、では」
 パルジファルは頷き次に六人の同志達を見る。
「そういうことです」
「わかっている」
「ではな」
「はい」
 七人は爆風と炎の中を駆けていく。その周りでは無数の爆発が起こり光と熱が七人を撃つ。だが彼等はそれを苦にすることなく突き進む。目の前に立ちはだかる僅かな兵士達も連合軍の攻撃によって薙ぎ払われていく。
「甘いんだよっ!」
 狙撃兵の一人がビームライフルで敵の一人を撃ち抜く。
「グハッ!」
 胸を撃たれたその敵兵が倒れる。そこにもグレネードが飛び敵を吹き飛ばす。七人はその中をまるで無人の荒野を行くように進む。まるで攻撃が自分達に当たる筈がないと知っているかのように。
 そのまま破壊された門を通り抜けた。遂にニブルヘ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ