暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-B局員狩り〜Brother and sister showdown〜
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ウイングロードを駆け上がりながら、あたしとお兄さんの対角線上に移動したティアを確認。あたしはカートリッジをロードして、ある魔法をスタンバイ。前面に練り上げた魔力をスフィア状に作り出して左手の平で保つ。飛行魔法によって宙で制止したばかりのお兄さんへと・・・

「ディバイン・・・バスタァァァァーーーーッッ!!」

――クロスファイア・バーストドライブ――

スフィアを殴ることで発動したあたしの砲撃と、ティアの砲撃がほぼ同時にお兄さんを前後から挟撃、そして着弾して大爆発を起こした。爆風に煽られながらもあたしは、足元にウイングロードを伸ばしてきて着地。砂煙も完全に晴れて、ティアの姿を確認。おーい、って手を振ると、「まだ気を緩めない!」って大声で怒られちゃった。

「そ、そうだよね・・・!」

白煙を引いて落下してくお兄さんを見下ろした後、もう1人の仮面持ち・テルコンタルって人に目を向ける。お兄さんが砲撃2発の直撃を受けて今まさに地面に激突しようかって言うのに、あの人は興味無さげに地面に横座りで座ったままだった。

†††Sideスバル⇒ティアナ†††

あたしとスバルの同時砲撃の直撃を受けたお兄ちゃんは、力なく地面へ向かって真っ逆さまに落ちていく。助けたい衝動に駆られるけど、正直いまの砲撃だけで撃墜できたなんて甘い考えは抱いてない。案の定お兄ちゃんは制動を掛けて宙に浮いて、「いや〜、強いな〜」って、ボロボロのマントを脱ぎ捨てた。

「でも、もう同じ手は通じないと思ってくれ」

そう言いながらお兄ちゃんは「ラストオーダー、セットアップ」と新しいデバイスを起動させた。それもまた脇に挟み込むことで、ようやく片手だけで携えられることが出来るほどの・・・巨大なスナイパーライフルだった。セレスさんから見せていただいた戦闘映像にも映ってたデバイスだ。

――ブラストディセミネーター――

左脇に挟みこんでる大砲から散弾から放射状に放たれる。狙いはスバルで、「うわっと!」あの子は慌ててウイングロード上を疾走して、その効果範囲内から逃れた。

――ブレイクチェンジャー――

そしてあたしにはスナイパーライフル型デバイス・“ラストオーダー”からの砲撃が1発。セレスさんの映像だと、あの砲撃は直射砲じゃなくて、砲線が曲がるっていう、ちょっとクセのあるものだったりする。グッと身構えて、どこへ逃げればいいかを僅かな時間で決める。運が悪ければ逃げた方に砲撃が曲がってくるかもしれない恐怖を飲み込んで・・・。

「下・・・!」

ウイングロード上から飛び降りて、下のウイングロードへと着地しようとしたところ、砲撃はあたしがさっきまで居た場所を通り過ぎていった。そして着地したその直後、「ティア!」ってスバルが叫んだ。何も考えることなく着地した
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