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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-B局員狩り〜Brother and sister showdown〜
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ラストディセミネーター――

「マッハキャリバー!」

≪Protection EX≫

目の前に放たれた散弾。あたしは前面にバリアを展開して、そのまま弾幕の中に突っ込む。至近距離での爆発に「ぅく・・・!」全身が軋むけど、バリアとこの機械の体のおかげで意識を失わないで済んだ。

「うおおおおおおおおおおおッ!!」

さらに速度を上げて、次弾が発射される前に懐へと入り込もうとする。お兄さんは拳銃型デバイスの銃口をあたしに向けたからまたバリアを張ろうとしたけど、お兄さんは撃つことなくトンッと地面を蹴って空に上がった。

「(あ・・・! お兄さんって空戦魔導師だったっけ・・・!)でも、逃がさない!」

ウイングロードの先端をお兄さんの背後へ来るように延ばして、蓋を閉めるように上昇を食い止める。ドンッと背中からウイングロードの裏面にぶつかったお兄さんが、少し背後をチラッと見た。あたしから視線が逸れたこのチャンスはしっかりものにしないと。グッと両膝を曲げて、疾走のスピードを利用して大ジャンプ。

「っ・・・!」

「振! 動! 拳!」

突き出てる砲塔デバイスへと右拳を打ち込もうと繰り出すと、お兄さんは前面にラウンドシールドを展開した。お兄さんの防御力がなのはさん以上だったらまずいけど・・・。ちょっと不安のまま、あたしの拳がシールドにヒット。抵抗は・・・なかった。あっさりシールドを粉砕して、そのままデバイスへと拳を伸ばした。

「デバイス破壊を狙ってきたか・・・! 悪くない考えだと思うよ」

――クロスファイアーシュート――

直後、視界の外から魔力弾3発が飛んで来て、あたしの右腕――“リボルバーナックル”を真上から連続で撃った。威力が高いというより重いって言うのかな、右腕がガクッと強制的に下に向けられちゃった。突進の勢いも無くなって落下し始める中、お兄さんが拳銃の方の銃口をあたしに向けた。

――シューティングスター――

飛来するティアの魔力弾。その速度から、アリシアさん直伝の弾速重視の精密狙撃魔法、シューティングスターだ。正確に着弾した高速弾によって、お兄さんの右手から拳銃が弾き飛ばされた。お兄さんは即座に大砲を向け直してきた。

――ウイングロード――

トリガーが引かれるより早く足元にウイングロードを発動して、お兄さんの股下を潜り抜ける。そしてすぐにウイングロードの進行を上に変えてお兄さんの背後へと回ってしまえば、まだこちらに振り返り終えてないお兄さんの隙だらけな背中を捉えられることが出来る。

「でぇぇぇぇぇい!!」

勢いをつけたままの後転蹴りをお兄さんの左肩に打ち込んで、足の甲を肩に引っ掛けたままお兄さんを地面へ向かって蹴り飛ばす。

『スバル!』

『うんっ!』


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