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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-B局員狩り〜Brother and sister showdown〜
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†††Sideスバル†††

話には聞いていたけど、ティアのお兄さんは確かにちゃんと生きてた。でもまさか、そのお兄さんと戦うことになるなんて。しかもプライソン戦役の頃みたくお母さんやノーヴェ達、メガーヌさんみたいに、記憶をイジられているみたい。

「出来るだけ墓地に被害を出さずに、2人を抑えないと・・・」

「う〜ん、どうするティア? 結界魔法なんて張れないよ・・・?」

結界魔法って割りと難しいし、維持するのにも魔力が要る。さらに言えばあたしとティアは結界魔法が使えない。応援を呼ぼうにも到着するまでどれだけ掛かるか判らない。頭の中でぐるぐる考える中・・・

「安心してくれていい。ここは死者が安らかに眠り、遺された人たちが万感の思いに馳せる場所。そこを荒らすような真似は、僕たちはしない」

お兄さんがそう言って女性の仮面持ちをチラッと見ると、仮面持ちはポケットから小さなガラス球を取り出した。ソレを地面に落とすとガシャン!って音を立てて割れた。と同時、落とされた場所を中心に何かが地面を這うようにブワッと放射状に広がった。昼間だった世界が灰色の世界へ早変わり。

「「結界・・・!?」」

「そう。局や騎士団に魔力感知されず、一般人はもちろん魔導師にも見られることはない、特別な術式を持った結界魔法。これで誰にも邪魔されることはなくなる」

あたしやティアを逃さず、また応援も来られないようにするっていう、そんな特別な結界はドーム状に展開された。お兄さんは「同志テルコンタル。僕ひとりで戦います」って、女性仮面持ち・テルコンタルにそう言うと、足元に黄色に輝くミッド魔法陣を展開した。

「どうぞ。私は非戦闘員なので、元より戦うつもりはないですから」

「そうだったね。じゃあ君は見ていてくれ。・・・最後の大隊、アングマール行きます」

VS・―・―・―・―・―・―・―・
其は航空機動重爆撃砲台アングマール
・―・―・―・―・―・―・―・VS

「クロスファイア・・・!」

お兄さんの周囲に魔力スフィアが10基と展開された。ティアが「スバル! クロスシフトB!」って指示を出してくれた。Bは、ティアがかく乱担当で、ティアが相手の動きを阻害してるうちに、あたしが突っ込んで一撃必倒で仕留めるっていう陣形だ。

「うんっ!」

「クロスファイア・・・!」

ティアもまた魔力スフィアを10基と展開したところ、仮面や目出し帽越しでもお兄さんが息を呑んだのが判った。だからティアに「シューット!」先制を取られた。約20発の魔力弾が発射されて、遅れてお兄さんも「シュート!」と発射させた。ティアの先行を許したお兄さんは、至近距離でティアの魔力弾幕を迎撃したことで、「くぅ・・・!」その爆風に煽られた。

「マッハキャリバー
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