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SAO−銀ノ月−
「言葉はむずかしいです……」
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は、わたしが連れていきたいところがあります」

「連れていきたいとこ?」

 ごめんこうむりたいのでどうして断るか――というショウキの気持ちを察してくれた訳ではないだろうが、ありがたいキズメルの申し出をプレミアが断ってくれる。とはいえキズメルもそれを承知していたのか、納得したように頷いた後にプレミアへ一礼する。

「失礼しました。……ショウキ。向こうの訓練所で行っているから、よければ後に」

「ああ」

「ねぇ、ショウキくん。ちょっと頼みがあるんだけど……」

 もちろん行く気など一切ない――と、本心から誘って来てくれているのだろうキズメルに対して悪いと思いながらも、こればかりはごめんだとショウキは強く思いながら。後ろからリズの情けない、とばかりのため息を甘んじて聞いていれば、ちょっと話しにくそうにアスナから用件を伝えられて。

「アルゴさんを見たら捕まえておいてね。久々に会ったのに、気づいたら逃げられちゃったんだから」

「あー……ああ」

 ……それこそ無理な話だろうと、ショウキは喉元まででかかった言葉を、どうにか肯定に変えていた。


「それでプレミア、あたしたちをどこに連れてくの?」

「『ひみつ』です」

「む、いつの間にかそんなこと覚えて……」

 そうしてキリト一家にキズメルとはそこで別れ、ショウキとリズはプレミアに連れられてエルフたちの集落を歩いていた。最初に会った時は、アルゴの仲裁がなければ攻撃されるところだったが、どうやら先の共闘で仲間とは認められたらしい。ショウキとフレンド登録をしているだけで、直接は先のクエストには参加していないリズにも同様に、中には親しげに話しかけてくるエルフもいるほどだ。

「……なあプレミア。やっぱり、なんで祈ったかとかは分からないのか?」

 特に、伝承の巫女とやらと同じことをしたという、プレミアへの畏敬の念は強く。これが伝承だけだったならばともかく、実際に祈りとともに呪いの魔物とやらを滅ぼしてみせて、それが自分たちでは倒せなかった仇敵ともなれば、こうもなるだろうか。とはいえ流石に気にはなるというもので、ついショウキはプレミアにも分かるはずのない質問を発してしまう。

「……わかりません。ただ、わたしもショウキたちの役に立ちたいと、そうしていたら……身体が勝手に」

「……そうか、ありがとな」

「うん。話に聞いてたけど、大活躍だったそうじゃない? あたしも用事がなきゃ行ったのねー」

「『ようじ』……」

 リズに頭を撫でられながら、プレミアは無表情で小さくそう呟いた。まだ表情の変化は少ないものの、出会った頃と比べれば随分と感情表現が豊かになってきたプレミアだったが――その分、よく分からないことを言うことも増えたが。その言葉を呟
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