精神と時の部屋(仮)
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スに張り手を喰らわせた後、顔を真っ赤に染め上げながら箒にまたがることで飛翔していった。
彼女と再会した時何と言えばいいのだろうか。
ウィスは悩みに悩む。
「お前らの魔力は依然としてゼロだ!」
「「ゼ…、ゼロー!?」」
見ればギンタ達が魔力に対する教唆を今なお受けていた。
ARM遣いとしての魔力について。
魔力、即ち"気"のようなものかとウィスは解釈する。
「だが、先ずお前らに魔力について教える前に…」
「おい、そこに隠れている奴出て来やがれ!」
背後の石造りの柱に手をかざし、アランは魔力の塊を飛ばす。
ウィスで言う"気合い砲"のような不可視の攻撃がその場に隠れた女性、ドロシーの身に迫った。
正直な話、ウィスはこの場に赴くかなり前からドロシーが自分達を付けているこに気付いていた。
だがウィスは敢えて突っ込むようなことはしなかっただけである。
「ケホッ、ケホッ!何すんのよー!」
巻き上がる土煙に咳きこみながら、ドロシーはアランと対峙する。
ウィスはどう声を掛ければいいのか逡巡している。
「ふん、コソコソと隠れていやがるからだ。」
「あー、ドロシー!」
「ふん、また現れたのか、この無礼女めが!」
「またお会いしましたね、綺麗なお姉さん!」
この場に現れたドロシーに各々の反応を示し、ギンタ達は彼女を歓迎する。
ジャックは変わらず鼻の下を伸ばし、目をハートにしているが。
「さあ、準備は良いか、お前ら?」
取り出されるはチェーンの先に竜の頭部が取り付けられた摩訶不思議なARM。
そのARMはアランの魔力を吸い上げることでその存在感を増し、ディメンションの力を解放していく。
「ディメンショーンARM、修練の門!」
途端、眼下に顕現するは奇抜な装飾が施された2つの門。
ギンタ達を歓迎するようにその大きな門を開き、瞬く間にギンタ達を呑み込んだ。
ドロシーを巻き込んで。
「「な…、何───ッ!?」」
「地面が…無いッ!?」
「何で私まで───!?こんな猿とだなんて嫌───!?ウィス───!?」
ドロシーの悲痛なる叫びが周囲に響く。
彼女は完全なとばっちりである。
為す術無くギンタ達は修練の門の中へと落ちていく。
この世界とは異なる位相に存在する異空間へと。
否、ウィスだけは宙に浮遊し、修練の門に落ちてはいなかった。
呑気に眼下で閉じていく修練の門を見据えている。
「いや、お前も落ちろよ。」
あ、恐れ入ります
そ
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