第37話
[1/11]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
エレベーターから降りたリィン達がエントランスホールに出るとある人物がリィン達に声をかけた。
〜オルキスタワー・エントランスホール〜
「ははっ――――早速会えたか、リィン、セレーネ。」
「え………」
「貴方は――――」
自分達に声をかけて近づいてきた人物―――マキアスを見たユウナとアルティナは呆け
「マキアスさん……!」
「ハハ、そっちも列車で来たばかりなのか?」
セレーネは驚き、リィンは苦笑しながらマキアスに対して返事をした。
「いや、昨日クロスベル入りして朝一番でここに参上したんだ。君達の演習と同じく今日からクロスベル軍警察との共同業務の開始でね。これから局の先輩と、皇帝陛下に”ご挨拶”しなくちゃならない。」
「そうか……俺達も挨拶してきたばかりさ。―――その、しっかりな。」
「はは……まあ、覚悟はできているよ。けど確か、ヴァイスハイト皇帝陛下はクロスベルにいた頃の君達の上司でもあったのだろう?それを考えると気は少し楽になるよ。」
「ふふっ、ヴァイスハイト陛下は皇帝でありながら気さくな方ですから、そんなに緊張しなくていいと思いますわ。」
マキアスと親しく会話している様子のリィン達が気になったユウナ達はリィン達にある事を訊ねた。
「えっと、ひょっとして。」
「そちらの方も―――――」
「ええ、”旧Z組”の一人で現帝都知事の息子さんですね。」
「”旧Z組”という事はリィン教官達の昔の仲間の方ね……」
アルティナがマキアスの事について説明するとクルトとユウナはそれぞれ血相を変え、ゲルドは静かな表情で呟いた。
「あのレーグニッツ知事の……!」
「な、名前は知らないけどホント大物ばかりじゃない……!」
「えっと……”知事”ってどんな職業の人なのかしら??」
マキアスが誰の息子であるかを知ったクルトとユウナが驚いている中ゲルドは不思議そうな表情で首を傾げた。
「アルティナも久しぶりだな……話は聞いたが、本当に見違えたな。そちらの3人もよろしく。マキアス・レーグニッツだ。クロスベルには君達第U分校と同じく”司法監査院”の出張として交換留学に来ていてね。」
「”司法監査院”………」
「……確か、司法の立場から行政機関をチェックするという………」
「成程、そうでしたか。――――この時勢にわざわざ茨の道を選択されたんですね。」
「”茨の道”……?ああ、その”司法監査院”?という所は政治家の人達にとっては厄介な所みたいだから、マキアスさん達は外国であるクロスベルに出張させられたのね。」
マキアスの自己紹介を聞いたユウナが呆け、クルトが考え込んでいる中アルティナとゲルドの
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ