第37話
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ているメイドと真紅の髪のメイド――――セリカの”第四使徒”のサリア・レイツェンとセリカの”第五使徒”にして古神の一柱でもあるレシェンテ、姿は少女でありながらもセリカやレシェンテに次ぐ莫大な魔力をその身に宿している魔神―――――ソロモン72柱の一柱であり、”冥き途”の門番でもある”冥門候”ナベリウスはそれぞれヴァイスに声をかけた。
「ああ、皆変わりないようで何よりだ。――――勿論ロカ殿も不老の存在である”神格者”だけあって、相変わらずの美しさだ。」
「フフ、ヴァイスハイト陛下も相変わらずですね。」
「………数多くの妃を娶っておきながら、未だ他の女性にも興味を向けるとは底抜けの女好きだな。」
ヴァイスの賛辞に特注の魔導鎧を身に纏った神官戦士―――――”軍神マーズテリア”の”神格者”の一人であるロカ・ルースコートは微笑み、セリカは呆れた表情でヴァイスを見つめた。
「いやいや、女神と将来結ばれる事が確定していながら、”使徒”達どころかマーズテリアの神格者にソロモン72柱の一柱、その他諸々の多くの様々な立場の女性達と関係を結んでいるセリカ程ではないぞ?」
「ア、アハハ………」
(クク、確かにセリカだけは他人の事は言えないだの。)
「……………下らん話はそこまでにして、本題に入れ。」
からかいの表情のヴァイスの指摘に対してシュリは苦笑し、ハイシェラは口元に笑みを浮かべて同意し、反論できないセリカは露骨に話を逸らそうとした。
「ああ。――――改めてになるが、俺―――いや、俺達の要請に応えて再びクロスベルの地に現れた事、感謝する。」
「………礼は必要ない。”鉄血宰相”と”黒のアルベリヒ”とやらが考えている”野望”は叩き潰す必要がある。―――――将来産まれてくるサティアが平和に過ごす為にもな。」
「フッ、たった一人の女の為だけに”神殺し”であるセリカの怒りを買った愚か者達はある意味哀れかもしれんな。――――しかし、驚いたぞ。プレイアにいる使徒達全員を連れてくる事までは予測していたが、わざわざ”冥き途”の門番であるナベリウスや”軍神”の神格者の一人であるロカ殿まで呼び寄せるとはな。」
セリカの答えを聞いて静かな笑みを浮かべたヴァイスはナベリウスとロカに視線を向けた。
「手紙に書いてある通りならば、状況はどう考えても1年半前の件を超えるからな。万全の態勢で挑む為にも二人にも声をかけた。………まあ、運良くロカにも事情を書いた俺の手紙が届き、こうして再び俺達と共にクロスベルに来たことには俺も驚いているが。」
「フフ、他ならぬセリカの為ならば私は喜んで協力するわ。それに異なる世界とはいえ、世界を”終焉”へと導く”巨イナル黄昏”とやらは”軍神”の神官の一人と
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