第37話
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感想を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「アル、ゲルド……あんた達ねぇ。」
「二人ともさすがに失礼すぎるだろう……」
「ハハ……君達の言う通りだ。エレボニアにある”全ての”行政機関に不正などの問題がないかどうかチェックする――――エレボニア政府まで厳密には対象になるんだからな。」
アルティナとゲルドの言動にユウナとクルトが呆れている中マキアスは苦笑しながらアルティナとゲルドの意見に同意した。
「そ、それって……」
「……大変どころの話ではなさそうですね。」
「ええ……エレボニア政府にはマキアスさんにとってのお父君であられるレーグニッツ知事も所属しているのですから………」
「だが、彼はあえてその道を進む事を選んだ。―――頑張っているみたいだな?」
「ああ、現実の壁の厚さにヘコみそうにはなるけどね。だが、そんなものは他のみんなだって同じだろう?」
「ああ………そうだな。」
リィンとマキアスがお互いの拳を合わせると、青年がリィン達に近づいて声をかけた。
「マキアスく〜ん!面会の許可が下りたよ!」
「ああ、ライナー先輩。―――紹介します。1年半前の内戦時協力関係だった特務部隊に所属していたリィンとセレーネ、そして二人の教え子です。」
「ああっ、あの有名な――――いや〜、マキアス君から君達の事は色々聞いてるよ〜!」
マキアスにリィン達を紹介された青年―――ライナーは驚いた後親し気な笑顔をリィン達に見せた。
「はは……恐縮です。」
「フフ、1年半前マキアスさんにはお世話になりましたわ。」
ライナーの言葉に対してリィンとセレーネは苦笑しながら謙遜した様子で答えた。
「先輩、ヴァイスハイト皇帝陛下を待たせたらまずいのでは?彼らも忙しいみたいですし話はまたの機会にしましょう。」
「そ、そうだね。気を引き締めなくっちゃ。――――士官学院の演習だって?大変だろうけど頑張ってね!」
「リィン、セレーネ。夜にでも連絡する。君達もどうか頑張ってくれ。」
「は、はい!」
「またな、マキアス。ライナーさんも。」
「……ご武運を。」
「頑張ってください。」
「それではわたくし達も失礼しますわ。」
「……失礼します。」
その後マキアス達と別れたリィン達は特務活動を開始した。
〜30分後・34F〜
「―――それではフラン皇妃陛下、これからよろしくお願いします。」
「了解しました〜。あ、その前に私の事は”フラン”でいいですよ〜?ヴァイスさんと結婚して身分上は一応側妃ですが、クロスベル軍警察では普通の警察のオペレーター扱いをしてもらっていますので〜。」
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