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魔女の付き人(仮)
ウィスの告白
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らは俺の傍にいて欲しい。」

 訂正、先程から何も変わっていなかった。
 それどころかより酷くなっていた。

 正にウィスは言葉を着飾ることなく、直球でドロシーへと告白していた。
 ただウィス本人の基準で紡ぎ出された言葉であったが。

 交錯する両者の紅玉の瞳。

「…!?…!?」

 ドロシーは酷く取り乱し、狼狽することしかできない。
 
 今、自分はウィスから何を言われたのか、何故一世一代の告白の様な言葉を突如ウィスから告げられたのか、ドロシーは全く理解できなかった。

 そんなドロシーに構うことなくウィスは言葉を紡ぎ出す。
 自身の思いをドロシーへと伝えるべく。





「ドロシーの傍でドロシーの人生の軌跡を、在り方を見ていたい。」


「ドロシーが紡ぎ出す物語を共に紡いでいきたい。」





「えっと…、ウィス。もしかして……」

 ドロシーは此処で漸く自身がウィスから告白されている可能性に行き当たる。
 
 ウィスの表情は正に真剣そのもの。
 その瞳に一切の曇りなど存在せず、心からの言葉を紡ぎ出していることが伺える。

 ウィスと自身の手は胸の前で固く結ばれ、今にも顔と顔がくっ付いてしまいそうな距離だ。
 思わずドロシーの頬は赤く染まり、先程から心臓の鼓動が抑えられなくなっていた。

 ドロシーはこれまでここまで嘘偽りのない言葉をぶつけられたことなどない。
 切実に、魔女である自分を想う言葉など。

 こうなれば必然的にウィスから目を離せなくなるのは自明の理であった。

 決してロマンチックとは言い難い状況であるが、ウィスは今、心から自身の思いの丈をぶつけてきている。
 ならばウィスの想いに応えるのが筋というものであろう。

 そう決意したドロシーは顔を引き締め、呼吸を整え、ウィスへと向き直った。

 








「ドロシーの人生の行く末を見てみたくなった。」

 だが、ウィスから聞き捨てならない言葉が吐き出された。

「……え?それって」

 ドロシーの時が止まる。
 否、周囲のギンタ達の時も再び停止している。



 そんな空気に耐え切れなくなった周囲の群衆達が騒ぎ出す。

「のう、ウィスよ。今の言葉に嘘偽りはないのじょろう?」

 当然だ、今の言葉に嘘偽りなど存在しない。
 全て自身の本心から紡ぎ出された言葉に他ならない。

「…。」
 
 見れば何処ドロシーの様子がおかしい。
 何か言葉の選択を間違えてしまっただろうか。

「まさかとは思うんすけど、今の言葉は純粋な決意の表明だったんすか?」
「…そうだが?」

何か語弊があっただろうか?

「ウィ…ウィス
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