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魔女の付き人(仮)
ウィスの告白
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シーはぴょんぴょんと飛び跳ねる。
 ウィスは為すがままに彼女の頬ずりを受けている。

 ドロシーの積極的なスキンシップを一身に受けているウィスはそんな彼女の頬を押し返し、ギンタ達と向き直った。

「久し振り、ギンタ?」
「おう、久し振りだな、ウィス!」
「えっと、この人もギンタのお知り合いっすか…?」
「うむ、また会ったな、ウィスよ!今からでも遅くはない!儂の子分にならんか!?」

 ジャックを除く全員から好意的な反応がウィスに返ってくる。
 バッポは何処か何か違う気がするが。

「む、ウィス反応悪ーい。」

 当然、軽く無視されているドロシーはウィスに苦言を申し立てる。
 ドロシーは此方を見ないウィスの顏を強制的に振り返らせ、自身と見つめ合う形で頬を押さえつける。

 ギギとウィスの首から鳴ってはいけない音が鳴り、ウィスは力づくでドロシーの方へと向き直らされた。

「俺の首を捻らないでくれ、ドロシー。」
「だってウィス、私に見向きもしないじゃない。」

 先程までの緊迫とした雰囲気を霧散させ、ドロシーは拗ねた子供の様子でウィスの紅き瞳を覗き込んだ。

「そ れ で !」

 休むことなくドロシーはウィスへと捲し立てる。

「…?」

「ウィスは今まで何処に行ってたの!?」

「少し遠い場所だ。」

 ドロシーの姉であるディアナに出会ってきたのだ。
 彼女に正直に言う訳にはいかないが。

「それでこの場に来た理由は!?」

「ドロシーと会うため。」

 そこに嘘はない。
 ウィスはドロシーに伝えたいことがあり、この場に赴いたのだ。

「ふーん。って私に…?」

 ドロシーはコテンと首を可愛らしく傾げる。
 因みに今なおウィスの首の拘束は続いている。

 途端、真剣な表情を浮かべたウィスが繊細な手付きで彼女の両手を包み込む。
 ウィスはドロシーの紅き瞳を見据えながら、告白した。










「単刀直入に言う。ドロシー、俺と共に生きて欲しい。」

「……え?」

 途端、周囲の空気が止まった。
 否、凍った。
 この場の誰もがウィスの突然の独白に理解が追い付かない。

「……いや、その言い方だと少し語弊があるな。」

 ウィスは少し逡巡した様子を見せながら、顎に手を添える。
 対面するドロシーはウィスから目を離せない。

 ウィスは瞳を閉じ、ドロシーに自身の気持ちを如何に率直に伝えるかを思考する。
 誤解が起きないように、最適な言葉を選び出すべく。 

 そして幾ばくかの時間が経過し、遂にウィスが言葉を紡ぎ出した。
 先程よりも真剣な思いをその紅き瞳に内包しながら。



「ドロシー、これか
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