第36話
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ィンから目を逸らして困った表情で答えた。
「え”。」
「………どうやらゲルドさんの予知能力で今以上に女性を増やして結婚したリィン教官の未来が見えたようですね。」
「ああ……今の口ぶりだとそのように聞こえるな………」
「……つまり、今後もリィン教官の毒牙にかかってリィン教官のハーレムに加わる女性が現れる可能性があるって事ね。」
「ア、アハハ………」
(というかエリゼお姉様達の話ですと、その女性達の中にはゲルドさんまでいらっしゃるとの事ですが………ゲルドさんはそのような未来を見て、今お兄様の事をどう思っていらっしゃるのでしょう?)
ゲルドの反応にリィンは表情を引き攣らせ、ゲルドを除いた生徒達がジト目や呆れた表情でリィンを見つめている中メサイアとセレーネは苦笑し
「ハッハッハッ!さすがは俺の娘を落とした男だ!俺も負けずに更に増やさなければな!」
「お願いしますからこれ以上増やす事は止めてください…………と言っても、既に2名増えそうな気配ですけどね………」
「す、”既に2名増えそうな気配”って……」
「ま、まさか………心当たりがあるのですか?」
声を上げて笑ったヴァイスの言葉に呆れた表情で指摘したリセルのある言葉が気になったリィンは表情を引き攣らせ、セレーネは表情を引き攣らせながら訊ねた。
「ええ………元々はマルギレッタ様による交渉でヴァイス様と出会うきっかけとなった方達ですが………最近どうも”親しすぎる”ような気がするのです。しかもお二人とも未婚で、今まで男性との出会いが無かったとの事ですし……」
「ま、まさかお母様まで関わっていたなんて……それにしても”交渉”という事はそちらのお二人は何らかの立場についている方達なのですか?」
疲れた表情で答えたリセルの説明を聞いたメサイアは表情を引き攣らせた後ヴァイスとリセルに訊ねた。
「ああ。リベール王国のボース市長と彼女のお付きの侍女で、二人はマルギレッタとリ・アネスのような姉妹のように仲がいい可憐なる主従だ。」
「ブッ!?」
「リベール王国のボース市長は確か若輩でありながらもリベール王国の金融・経済の中心都市であるボース市を治めている事で”女傑”として有名なメイベル市長だったはずですが……」
「市長って事はマクダエル市長やディーター市長みたいな立場の人だから………ちょっ、そんなとんでもない立場の人を手籠めにしようとするなんて、幾ら何でも不味くありませんか!?」
「お、お父様……下手したら外交問題に発展するかもしれませんわよ……?」
ヴァイスの口から出たとんでもない答えにリィンは噴きだし、表情を引き攣らせながら呟いたクルトの言葉を聞いたユウナは信じられない表情でヴァイスを見つめ、
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