第36話
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答えた。
「やれやれ、そういう真面目な所も昔からだったのか………―――アルティナも久しぶりだが、1年半前と比べると随分と雰囲気が変わったな。」
「ヴァイスハイト皇帝陛下はお変わりなく。わたし自身は身体的成長以外は自覚していませんが、もし本当に変わっているのでしたらリィン教官達――――シュバルツァー家のお陰でしょうね。」
「ア、アル………」
「さすがに失礼だろう……」
ヴァイスに話を振られていつもの調子で答えたアルティナの様子にユウナは苦笑し、クルトは呆れた表情で指摘し
「フッ、事務的な所は変わっていないが良い仲間に恵まれたようだな。――――メサイア、リィンはあれからまたハーレムメンバーを増やしたのか?」
ヴァイスは苦笑した後メサイアに問いかけ、ヴァイスのメサイアへの質問を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「何なんですか、その意味不明な問いかけは………第一俺には既に伴侶がいる上8人もの婚約者がいるのだから、これ以上増やすつもりはありませんよ……」
我に返ったリィンは疲れた表情で指摘し
「ア、アハハ……奇跡的にもあれからまだ一人も増えていませんわ。まあ、新しい女性と出会う機会も無かった事もありますが………ただ、第U分校にいる今の状況だと増えるかもしれませんが………」
「メ、メサイアまで………というかそもそも第U分校に所属している同僚の女性はセレーネを除けば知り合いばかりで、後は生徒達だけだから、メサイアが危惧しているような事は起こらないだろう……」
苦笑しながら答えた後気まずそうな表情をしたメサイアの推測にリィンは再び疲れた表情で指摘した。
「……どうでしょうね。1年半前の内戦で僅か2週間足らずで二人も増やした教官でしたら、トワ教官や生徒達にまで1年半前の内戦時のように”無自覚”で手をだす可能性はありえるのでは?」
「う”っ。」
「ご、ごめんなさい、お兄様……全く反論が見当たりませんわ……」
ジト目になったアルティナの説明に反論できないリィンは唸り声を上げ、セレーネは疲れた表情で答え
「そう言えばリウイ達から話には聞いていたがそちらの異世界から来た魔女のお嬢さんは未来を見る事ができるらしいが……やはりリィンは将来、更にハーレムメンバーを増やして結婚するのか?」
「”やはり”ってなんですか、”やはり”って!?ゲルド、そんな未来は見えないよな?」
「……………………えっと、私の予知能力で見える未来はあくまで”確定じゃなくて可能性”だから、私が見えた未来が確定している訳ではないから、断言できないわ。」
ヴァイスのゲルドへの問いかけに顔に青筋を立てて反論したリィンはゲルドに確認したが、ゲルドは少しの間黙り込んだ後リ
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