第36話
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ばいいのよ!ゼムリア大陸西部の経済と文化の中心とも言える国際貿易・金融都市にして1年半前に建国されたばかりの新興の大国の中心都市でもあるのよ!?導力ネットを始めとする最先端技術の導入も世界一!更に異世界にしかいなかった職人――――”工匠”達が集まった特区――――ゼムリア大陸で唯一の”工匠特区”もあるのよ!?」
「そ、それは凄いな……」
「まあ、導力ネットワークは確かに珍しいですし、現状異世界ディル=リフィーナにしか存在しなかった”工匠”達が集まっているゼムリア大陸で唯一の場所でもありますね。」
恥ずかしそうな表情で声を上げた後真剣な表情でクロスベルの事を語ったユウナの様子にクルトは苦笑しながら答え、アルティナは静かな表情で同意した。
「ははっ………」
「ふふ………」
「な、なんですか……子供っぽい自慢とでも?」
一方苦笑しているリィンとセレーネに気づいたユウナはジト目で二人に問いかけ
「―――いや、いいと思うぞ。この都市は確かに”特別”だ。技術的にも、経済的にも、歴史的にも。特務活動で回り始めればすぐにでもわかってくるだろう。」
「また、クロスベルはエレボニアにとって”外国”でもあり、1年半前に建国されたばかりの国の中心部でもありますから色々と学ぶ事もありますわ。」
「あ………」
「そういうものですか………」
「少々、楽しみですね。リィン教官に引き取られてから今まで何度かクロスベルを訪れた事はありますが、リィン教官やセレーネ教官のように隅々まで回る機会はありませんでしたし。」
リィンとセレーネの説明にユウナが呆けている中クルトは考え込み、アルティナは興味ありげな表情をした。
「へ〜……アルって、”あの時”以降も何度かクロスベルを訪れた事があるんだ。」
「”あの時”、ですか?」
ユウナがふと呟いた言葉を聞いたアルティナは不思議そうな表情で首を傾げてユウナを見つめ
「な、何でもないから気にしないで!……って、そう言えばゲルド、さっきからずっと同じ方向を見つめたまま黙っているけど、何か気になるものでも見つけたのかしら?」
「あ……うん。あの大きな”鐘”から魔力を感じて、何の目的の為にあんな人通りの多い場所にあるのか考えていたの。鐘の大きさからして多分、何か大掛かりな魔法儀式をする為の魔導具の類だと思うのだけど………」
「「!!」」
「あ…………」
「そうなのか?魔力の察知方法等もレン教官の授業で既にならったが、僕はあの鐘から魔力は感じないが……」
「わたしもです。………まあ、ゲルドさんは”魔女”――――魔術のエキスパートですから、魔術の専門家であるゲルドさんでしたらあの”鐘”がただの”鐘”でない事がわかってもおかしくありませ
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