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賢者の孫騎士 2
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ォームだろう。機動力を更に削ったな」

「ほう、流石は剣聖殿だ。このドジェム=ソはシエンを更に攻撃的にした物だ。そのために機動力を削っているが、爆発力ではトップだろう」

「シン、その喋り方と格好を止めな。全然似合ってないよ。普段着もそうだがね」

「この格好結構気に入ってるんだけど。地味にどんな環境であろうと生きていける魔道具を装備してるから」

おかげでモルラの葉が取り放題なんだよ。危険な毒沼程品質の良い物が採取できるからな。人工的にやばい毒沼を作って栽培にも手を出している。

「シン、流石にその格好は認められないな。なんというか、悪人っぽいからな。騎士服に教導役の腕章は固定だ。顔を隠す仮面位なら許せるだろうが」

「え〜、じゃあ、どれなら良い?」

部屋から紙とペンを持ってきて幾つかの仮面のデザインを書く。赤い彗星、ライトニング・バロン、鉄仮面、エンデュミオンの鷹、ミスターブシドー、マスク、ヴィダール。とりあえずガンダム系の中から選んでもらおう。

「どれも却下だ」

「じゃあ、受けない。なし崩し的にずるずると騎士団に縛られそう。自由をこよなく愛するオレには耐えられないね」

「アンタを完全に自由にしたら世界が滅びるよ」

「失礼な。世界が滅びたら楽しみがなくなるじゃない。どっちかというと未踏の地のどこかでのたれ死んでる可能性が高いよ」

逃走手段はいくらでもあるけど、不意打ちとか初代様のようなのが居ないとも言い切れないから。

「話がそれたが仮面ぐらいで我儘ばかり言ってるんじゃないよ」

「何処が!?」

「もっと普通のを使いな!!トム、適当に見繕ってやりな」

「ちぇっ、このセンスが理解されないなんて」

「劇ですら使われないようなハイセンスさだな。どんな服に合わせるのか逆に気になるな」

ジークがそんな事をいうので服装もセットで書き上げる。軍服のデザインが気に入られたのか、デザインを売って欲しいと言われた。解せぬ。ミスターブシドーはオリエンタルなのが気に入ったのかディセウムおじさんが欲しがってはいた。仮面はいらないそうだ。解せぬ。











王都での活動拠点として中の上位の宿屋の一室を押さえた。挨拶回りのために支給された騎士服に着替えて軽く認識阻害の魔法をかけてから街に出る。

「おぅ、シンじゃねえか、珍しく立派な服を着てるじゃねえか」

王都に来る度に立ち寄っている串焼きの屋台のおっちゃんに声をかけられる。魔導騎士団の騎士服だが、気付かないな。認識阻害はしっかり効いているみたいだ。

「オームさんか、面倒なことに就職先を固定されてね。制服なんだよ、こいつは。いつも通り10本頂戴」

「あいよ。それにしても今年成人だったのか
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