Side Story
変わりゆく者達へ 〜Message from will of the primitive〜
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ロザリア。
貴女が目覚めたら、ぜひ、聴いていただきたい話があるのです。
これは、私の記憶であり、『彼女』の意思。
『彼女』が最期の最後に残していった、『彼』への。
そして、世界への遺言。
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…………やあ!
やっと反応してくれたね。
良かったあ〜。
あんまりにも応えがないものだから、何か失敗しちゃったかと思ったよ。
それにしても、君みたいに小さな欠片の変化を停止させちゃうなんて。
あの子ってば、酷いことをするねえ。
まあ、そうでもしないと、あの子に全部取り込まれちゃうし?
わざわざ取り込まないようにしているってコトは、それだけ君の存在が、あの子にとって重要なんだろうけど。
そうでなきゃ私も覚醒した意味がなくなるから、すっごく困っちゃうね。
あはっ。
…………おーい。
大丈夫?
まだ、ぼんやりしているね。
ん?
『レゾネクト』?
なんだい、それ?
…………ああ! あの子のことか!
へえー。あの子、後世ではそんな風に呼称されてるんだね。
良いなあ。うらやましい。
ううん、違うよ。
私は、あの子じゃない。
同じにしか見えない?
うん。性を変えてもらってるだけで、容姿はまったく同じだからね。
間違えちゃうのは仕方ないかな。
私はねえ。
……う────ん、とお……
ごめん、この『私』を適切に表現する語句が見つからないや。
いや、ほら。
私が生きてた頃は、ほとんど私以外には誰も居ない状況だったからさ。
白になら『主』とか呼ばれてた時期はあるけど、君は白じゃないし。
君に対して私を表す物なんて、『私』以外には思い付かないんだよね。
そう考えるとやっぱり、あの子は少しズルくない??
結果的には、あの子のほうが私より長く生きてるし、なんらかの理由で、そういう識別しなきゃいけない必要性が出来たんだろうけど。
それにしたって、自分だけちゃっかり新しい呼び方されちゃってさ!
ホンット、うらやましいぃっ!
私のほうが先に生まれたんだから!
私にだって、もっと別の呼び方があったって良いのに!
どうして私には『主』しかないんだぁぁあ??
強いて挙げるなら、あの子の『素材』とかだけど。
……うぅっ……なんか、あの子のオマケっぽくて、地味に悲しい……。
え?
『創造神』?
君達は、私をそう呼んでるの?
ふぅん?
『創造神』
原始にして根源たる者。
生み
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