第十章 風が吹いている
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小暮かるん → 暮田ひかり
須内らせん → 織戸しずか
ニャーケトル → ニャイケル
ことごとく変えられたのは作り手の端くれとして不本意といえば不本意だが、これがプロのセンスということなのだろう。
まあ、確かに分かりやすくなっている。
それに先ほど気付かされた「ほのかのほのかな」の口上のこともあるのだろうし。
名前の話が出たついでに、いま定夫が見ているようなオタ向け掲示板でよく使われている、キャラクターのニックネームについても説明しておこう。
ホノタソ → ほのか
蒼たん → あおい
ヒカチュー → ひかり
ズシーン → しずか
なるほど、と定夫が思わず唸ってしまったのがズシーンだ。
シズカのシとズを入れ替えたのみならず、地水火風の地ということでの大地を思わせる響きが加わっている。誰が考え出したのか、もの凄いセンスである。
その後も掲示板のチェックを続ける定夫であるが、ふと、先ほど話題に上がっていたことが気になって、ベッドの上のアメアニ今月号を手に取ってみた。
アメアニ。アニメと声優の月刊情報誌だ。
表紙にデカデカ描かれているのは、黄色髪の少女つまり三人目の魔法女子である暮田ひかり。
その後ろに、新キャラとしか思えないような、撫でつけたようなピッチリショートカットの、おそらく女子と思われる、シルエット。
これは、誰なのだろうか。
敵なのか、味方なのか。
はがゆく、そして、ちょっと悔しい気持ちになる定夫であった。
魔法女子ほのかは、自分が生み出した作品のはずなのに、と。
でも、キャラデザインを担当したトゲリンの方が、きっと遥かに悔しい気持ちなのだろう。ほのかたち四人の魔法女子は、ほとんどトゲリン画がそのまま採用されているというのに、「原案」の注記もなく、完全に他人名義になっているのだから。
大人たちの技量とパワーで作り直してもらえたからこそ、ここまでの大人気アニメになったのだ、と思って諦めなければいけないところなのだろうが。
そう、魔法女子ほのかは大人気であった。
大きなお友達向けの要素満載でありながら、夕方の大手民放だけあって小さなお友達も多数観ており、第一話、第二話と、かなりの高視聴率を弾き出していた。今回の第三話も、上回りこそすれ下ることはないだろう。
放送予定は一クールだが、既に第二期制作決定の噂も出ている。
月刊少年ジャンジャン今月号から、人気作家であるアキヨシモトオ先生による連載が開始され、
同誌来月号からはスピンオフである「魔法女子ゆうき」も同時掲載され、
つい先日、ブレイブステー
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