第35話
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ずリィン教官やロイドさん以上の”好色家”ではあります。それ以外の詳しい人柄については知りませんが。」
「”好色家”という事はその王様もリィン教官やそのロイドさん……?という人、それに私のお義父さんみたいにたくさんの奥さんや恋人がいるのね。」
「う”っ………」
「ア、アハハ……」
ユウナとアルティナの説明にリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ゲルドはリィンを見つめて呟き、ゲルドの推測に反論できないリィンは唸り声を上げて疲れた表情で肩を落とし、その様子をセレーネは苦笑しながら見守っていた。
「そう言えば”黄金の戦王”は17人もの妃がいる事から”好色皇”とも呼ばれていたな……」
「ええ………しかもそのお妃様達の中にはあたしの知り合いの人達もいるのよ………あ、そう言えば妃で思い出したけど、ゲルドってあの”癒しの聖女”が当主の”パリエ家”――――”英雄王”の側室の一人になったセシルさんの娘で、セシルさんに養子として引き取られたシズクちゃんのお姉さんにもなるわよね……?」
「うん。ティアお義姉さんは今は東ゼムリア大陸で活動しているらしいけど………お義母さんとシズクは今はクロスベル市に住んでいるわ。」
困った表情をしたクルトの言葉に複雑そうな表情で頷いたユウナはある事を思い出してゲルドに視線を向け、視線を向けられたゲルドは静かな表情で頷いて答えた。
「あれ………?シズクちゃんはともかく、セシルさんまでクロスベル市に住んでいるの?セシルさんって、確か今はウルスラ医科大学の寮に住んでいたはずだけど……」
ゲルドの説明を聞いたユウナは目を丸くして自身の疑問を口にし
「お義母さん、今お義父さんとの間にできた赤ちゃんがお腹の中にいるから看護師の仕事は休んでいて実家に住んでいるのよ。」
「へ………」
「ゲルドの義父――――あの”英雄王”の……!?」
「ええ、確か今月で9ヵ月目になるのでしたっけ……?」
「ああ、先月に貰ったロイドからの手紙に8ヵ月目と書いてあったから、そうなるな。」
「はい。妊娠9ヵ月目でしたら、お腹も目立っているでしょうし、体力の関係上妊婦の身で看護師の仕事を続けるのは厳しいでしょうから、看護師の仕事を休職なされているのでしょうね。」
ゲルドの口から出た驚愕の答えにユウナが呆け、クルトが驚いている中事情を知っているセレーネとリィン、アルティナはそれぞれ落ち着いた様子でいた。
「教官達はゲルドの義母が”英雄王”のご子息かご息女を身ごもっている事も既にご存知だったのですか………」
「ああ、以前にも少し説明したが、俺がクロスベルに派遣されていた頃の”部署”の同僚の一人がセシル様と家族同然の親しい関係だから、その同僚からの手紙でセシ
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