第35話
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き、ゲルドの世間知らずの部分を見たその場にいる全員は冷や汗をかいた。
「……ま、両方ともどういう所なのか後で説明するわ。どっちも列車が通ったことで利用客が倍増したみたいだけど。」
「ああ、確かに便利になったな。それまでも導力バスやら遊覧船は運航してたが……」
「列車になってからはどっちも利用客は減っちまったからなぁ。」
「ま、普通に考えたら列車の方が速くて楽だものね。」
ユウナとランディに続くようにランドロスとレンは苦笑しながら答えた。
「―――ところでZ組の特務活動ですが……前回のサザ―ラント州と手順は同じでいいんですね?」
「コホン……ああ。広域哨戒に加え、現地からの要請に対応してもらいたい。――――第Uの演習開始について行政責任者に報告するのも含めてな。」
リィンの確認に答えたミハイル少佐の答えを聞いたリィン達はそれぞれ血相を変えたり目を丸くしたりした。
「そういえば……」
「それがあったな……」
「でも、それじゃあ……」
「うふふ、リィンお兄さんとセレーネは早速クロスベルでの知り合いと再会するでしょうね♪」
「アハハ……」
「クク………」
「行政責任者、ですか。」
「前回がサザ―ラント州を統括するハイアームズ候だとしたら………」
「ま、まさか………!」
「………?もしかしてユウナはその人が誰なのか知っているのかしら?」
リィン達教官陣が様々な反応を見せている中アルティナとクルトは考え込み、すぐに察しがついて血相を変えたユウナの様子が気になったゲルドは首を傾げてユウナに訊ね
「ああ、二人いるクロスベル帝国の皇帝の一人―――――ヴァイスハイト・ツェリンダー皇帝陛下がオルキスタワーでお待ちだ。」
ミハイル少佐はリィン達が会う予定の人物の名前と正体を告げた。
その後準備を整えたリィン達は列車から降りた。
「―――それにしても”六銃士”の一人であるあの”黄金の戦王”――――ヴァイスハイト皇帝陛下との面会なんて。お会いしたことはありませんがさすがに緊張しますね。」
「ああ……そうだな。一応、知り合いではあるから話は通しやすいとは思うが……」
「ええ……それにヴァイスハイト陛下は気さくで親しみやすい方ですから、違う意味で驚くかもしれませんわね。」
クロスベル皇帝の一人であるヴァイスに会う事に緊張している様子のクルトにリィンとセレーネはそれぞれ答え
「……ま、特に教官達に関してはそうでしょうね。ハンサムで政治家としてもやり手ですし、クロスベルの皇帝に即位した今でも警察局長だった頃のように色々と話題がつきない人ですよね。………あたしのタイプじゃありませんけど。」
「とりあえ
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