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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第35話
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ィンは明日に備えて、自分に割り当てられている列車の部屋の寝台で休んだ。



5月20日、午前5:15――――



〜クロスベル駅前〜



「やっと来たか……まったく焦らしてくれるわね。こんな時期に来たのが、吉と出るか、凶と出るか……エマには内緒でこっそり訊ねてみようかしら?」

翌朝クロスベル駅に入っていく様子のデアフリンガー号を見守っていたセリーヌは溜息を吐いた後ある事を思いついたが

「―――コホン。兎にも角にも”あの女”ね。手分けしてでも何とか探さなくちゃ……!」

すぐにある事を思い出すとその場から去って行った。

「あれ………?おかしいなぁ、何かいたと思ったんだけど………」

するとその時駅員がセリーヌがいた場所に視線を向けて首を傾げたが

「―――なぁんてね。ウフフ………役者も揃い始めたみたいだね。だけど、まだまだ足りない。折角だから勢ぞろいしてから”宣言”させてもらおうかな?」

駅員はすぐに意味ありげな笑みを浮かべて指を鳴らした。すると駅員は服装だけ残して消え、残った服装も炎に包まれて灰になった!



その後、デアフリンガー号はクロスベル駅で10分程停車し………物資などを積み込んだ後、南の間道沿いへと出るのだった。



午前6:30―――



演習地に到着後第U分校の教官達と生徒達は協力して、演習地に”拠点”を築き、作業が終わると[組と\組はそれぞれの担当教官達からカリキュラムについての説明を受け、Z組は担当教官であるリィンとセレーネと共に列車内でカリキュラムについての説明を受けていた。



〜演習地〜



「しかし、よくこんな場所に演習地を用意できたよな。」

「確か……南にある医科大学とリゾート地を結んでいる路線ですよね?」

「ああ、ウルスラ支線――――一年前に着工し、既に運行も開始されているとの事だ。」

「医科大学……そんなものがあるんですか。」

「リゾート地の方も行った事はあります。………まあ、リィン教官とセレーネ教官と違って、リゾート地で過ごした事はありませんが。」

トワとミハイル少佐の話を聞いたクルトは目を丸くし、アルティナは淡々と答えた後ジト目でリィンとセレーネを見つめ

「ハハ、そう言えば1年半前クロイス政権からクロスベルを解放した後も色々あって、結局ミシェラムで英気を養う暇は無かったな……」

「フフ、機会があればアルティナさん達もいつか一緒に連れて行くつもりですわ。」

ジト目で見つめられたリィンとセレーネはそれぞれ苦笑しながら答えた。

「医科大学にリゾート地………一体どういう所なのかしら??」

一方不思議そうな表情で首を傾げて呟いたゲルドの疑問を聞
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