第35話
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「ヴァイスハイト皇帝陛下達は一体何を考えてそのような理不尽な”要請”を承諾されたのでしょうか………?」
「まあ、少なくてもヴァイスお兄さん達のことだから”対価”もなしにそんな”要請”は承諾していないでしょうねぇ?」
ランディとランドロスの説明を聞いたトワとリィンが辛そうな表情でランディとランドロスを見つめている中セレーネの疑問にレンは意味ありげな笑みを浮かべて自身の推測で答えた。
「あー、だからそんな顔すんなって。――――そもそもエレボニアに出向いてまだ3ヵ月も経っちゃいないからな。そんな短さで、ダチやらツレやらに再会したってどうも締まらねぇだろ。―――リィン、姫。お前さん達と違ってな。」
「……………」
「ランディさん………」
ランディの指摘にリィンは目を伏せ、セレーネは複雑そうな表情をした。
「……一応、最終日くらい、市街に出る機会を設けられないか私の方から打診してみるつもりだ。当然、何らかの要請があれば自粛云々の話でもなくなるだろう。申し訳ないが、今回についてはその程度で抑えてもらいたい。」
「おう―――一応の配慮、感謝するぜ。」
「そういう訳だからリィン達もそれ以上は気にしないでくれ。それと生徒達―――特にユウ坊にはあんまり言わないでおいてくれや。」
「………わかった。」
「お二人がそれでよろしいのでしたら、わたくし達も構いませんわ。」
「その、各種通信とか何かあったら言ってくださいね?……少佐。そのくらいはいいんですね?」
ランディの頼みにリィンとセレーネは頷き、トワはある事を申し出た後ミハイル少佐に確認した。
「ああ、それは問題ない。―――ただわかっているとは思うがハッキング等と言った違法行為を行った上での通信は当然許可しない。」
「あら、そこでどうしてレンを見て言うのかしら♪」
トワの確認に頷いたミハイル少佐はレンに視線を向けて注意をし、視線を向けられたレンは小悪魔な笑みを浮かべて答え、レンの答えにリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「本題に戻るとしようぜ―――今回の演習の主旨は、”三帝国交流会”のバックアップでいいんだよな?」
「ああ、戦術科・主計科共に前回同様、カリキュラムをこなしつつ、何かあった時の備えをしてもらいたい。特務科についても同じ――――広域哨戒と、現地の要請への対応になる。」
「……了解しました。今回も明朝、ブリーフィングを?」
「ああ、演習地を構築したら生徒共々ここに集まってもらいたい。――――以上、質問がないなら今日のブリーフィングを終了する。各自今夜は英気を養って欲しい―――では解散!」
ブリーフィング後列車内を見回りながらZ組の生徒達に明日についての連絡をしたリ
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