第34話
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「ア、アハハ……予想通りの結果でしたわね。」
「うふふ、相変わらずエステルとは別方向で突き抜けているオジサンね♪」
「つーか、1年半前より更に無茶苦茶さが上がってねぇか、あのオッサン!?」
リィンが終了の合図を出すとその場にいる一部の人物達を除いた全員は驚きのあまり絶句するか口をパクパクしている中、クルトやユウナも周りの生徒やトワやミハイル少佐のように絶句するか口をパクパクさせ、呆けた表情で呟いたゲルドの言葉に頷いたアルティナはジト目になり、セレーネは苦笑し、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ランディは疲れた表情で声を上げた。
「だぁっはっはっはっ!今回の”稽古”は中々勉強になっただろう、悪ガキ共!」
「くっ……生身で、それも木刀で3機もの機甲兵を一瞬で無力化するなんて、ランドロス教官は私達と同じ”人間”なんですか……!?」
「音に聞く”六銃士”………まさか、こんなとてつもない”化物”だったとは………今日からより精進する必要があるな………」
「………っ!―――御指導、ありがとうございました、ランドロス教官。」
豪快に笑ったランドロスはセドリック皇太子達に問いかけ、それぞれの機甲兵の操縦席にいる眼鏡の女子は信じられない表情で声を上げ、厳つい男子は真剣な表情を浮かべて新たなる決意をし、セドリック皇太子は悔しさのあまり身体を震わせて唇を噛みしめたがすぐに気を取り直してランドロスに対する感謝の言葉を述べ、そして操縦席から外に出て機甲兵の頭の部分まで昇って行ってその場にいる全員を見回して宣言をした。
「―――負けは負けですから今日は大人しく退散しましょう。クロスベルでの演習の準備を邪魔するつもりもありません。ですが僕は貴方を諦めませんよ。リィン・シュバルツァー教官――――」
「………!」
セドリック皇太子の宣言にリィンが息を呑んだその時セドリック皇太子は機甲兵の操縦席へと戻った後2体の機甲兵と共に格納庫へと入って行った。
「―――こちらミハイル!02方面隊に繋いでくれ!皇太子殿下を運ぶ列車の運行計画が来ていないぞ!?」
セドリック皇太子達の様子を見守っていたミハイル少佐はARCUSUを取り出して誰かと通信をし
「2ヵ月……それであれだけの剣技を……」
「クロスベルでの演習って………どういうこと………?」
「クク……皇太子か。なかなかイカれてるが………暴君の方がもっとイカれてやがったな。」
クルトは複雑そうな表情を浮かべて格納庫に視線を向け、セドリック皇太子の宣言のある内容が気になっていたユウナは困惑の表情を浮かべ、アッシュは不敵な笑みを浮かべていた。
「はあ……ゴメンね。分校長を説得できなくて。」
「仕方ありませんよ………そういう人なんでしょうから。
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