第34話
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った事はクルトの人生にとっては、よかったと思うわ。」
クルトの答えを聞いたユウナとアルティナが静かな表情でクルトを見つめている中ゲルドは静かな口調で指摘し
「?それはどういう意味―――――」
ゲルドの指摘が気になったクルトがゲルドに訊ねかけたその時、格納庫からトワやティータ、本校の卒業生で臨時整備員として就任したミントが出て来た。
「も〜、強引だなぁ。」
「あのあの……!いきなりっていうのは!」
「と、とにかく分校長を呼んできますから……!」
「……?何かあったのかしら。」
格納庫から出て来たミントとティータが格納庫に向かって反論している中トワはARCUSUを取り出して誰かに通信を始め、その様子に気づいて生徒達と共にトワたちの様子を見ていたレンは眉を顰めた。するとその時格納庫から何かの音が聞こえ
「この音は……」
「機甲兵の移動音……?」
「え、でも機甲兵ってここにあるの以外は……」
格納庫から聞こえてきた音にクルトと共に眉を顰めたアルティナの推測を聞いたユウナが首を傾げたその時、格納庫から真紅の機甲兵を先頭に3体の機甲兵が現れた。
「ええっ!?」
「赤い……機甲兵……」
「ドラッケン―――いや。」
「上位機に相当する”シュピーゲル”ですね。」
突然現れた3体の機甲兵にユウナは驚き、ゲルドは呆け、クルトとアルティナは真剣な表情で赤い機甲兵を見つめた。
「へぇ……?」
「トールズの紋章……?」
「ええ……!しかもあのデザインは――――」
新たに現れた機甲兵に刻まれている”トールズ本校の紋章”に気づいたアッシュは興味ありげな表情をし、グスタフは眉を顰め、何かに気づいたゼシカは血相を変えた。
「そこの3機、止まれ!」
するとその時ヘクトルを操作しているランディが3体の機甲兵に声をかけた。
「お前ら……どっから沸いてきた?」
「どうやら貨物列車で到着したみたいだが……所属と名前を名乗ってもらおうか?」
「――――ええ、それは勿論。」
「あら、この声は……」
「ほう〜?」
リィンの問いかけに対して答えた赤い機甲兵の操縦者の声を聞いたリィンとランディが驚いている中、レンは目を丸くし、ランドロスは不敵な笑みを浮かべた。
「トールズ士官学院”本校”所属、セドリック候補生以下3名です。第U分校の機甲兵教練への特別参加を希望し参上しました。」
「………!」
「ええっ……!?」
「”特別参加”ねぇ?」
「”飛び込み”とは、中々わかっているじゃないか。だぁっはっはっはっ!」
「い、一体何が目的で………―――――あ。」
「おいおい……昨日の今日でかよ。
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