第二十七幕:虹の華をつないで
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か!? 高月さんは?」
心桜「ラスボス後の女神様だよ!? さっき言わなかった?」
時崎「そ、そうか・・・」
心桜「ごたごた言わないっ! はっ!」
時崎「よっ!」
俺は、いつ飛んでくるか分からない、天美さんのスマッシュに備えなければならなくなったようだ。
心桜「っ!」
時崎「おわぁ!」
・・・天美さんのスマッシュ! これは無理だ。早過ぎる! でも、今ので分かった事がある。天美さんがスマッシュを放つ時は、ラケットの構え方が違う・・・そう、大きな一撃には、それなりの予備動作を伴うのが世の常だ。
心桜「お兄さん! 頑張って打ち返してよ!」
時崎「あ、ああ! すまない」
心桜「ほいっ!」
時崎「よっ!」
心桜「はいっ!」
時崎「おっ! ・・・!!!」
・・・来る! 次は鋭い一撃が来ると分かったので、俺は身構えた!
心桜「スマッ!」
時崎「!!!」
・・・あれ!? シャトルが消えた!? 漫画の魔球とかじゃあるまいし、そんな事が現実にあるのか!?
心桜「あら!?」
時崎「え!?」
笹夜「まあ!」
七夏「えっと」
心桜「あーはは・・・だめだこりゃ!」
時崎「おお! 刺さってる!?」
天美さんのスマッシュによって、シャトルはラケットの網に突き刺さっていた。どおりで消えたように思えた訳だ。
心桜「ガットが、ゆるゆるになってるねー」
時崎「シャトルが消えたかと思ったよ」
心桜「あははっ! 消える魔シャトルだねっ!」
時崎「シャトルがラケットの網に突き刺さるとは・・・凄い」
心桜「競技用のラケットじゃないから、ガットもゆるめなんだよね」
時崎「ガットって?」
心桜「あ、ラケットの網の事だよ!」
時崎「なるほど」
天美さんはラケットに突き刺さったシャトルを丁寧に取りはずして、七夏ちゃんのところへ持ってゆく。
心桜「つっちゃー、頑張れ!」
七夏「え!?」
心桜「今度は、お兄さんと楽しみなよ!」
時崎「え!?」
笹夜「七夏ちゃん、頑張って♪」
七夏「は、はい☆」
時崎「よ、よろしく!」
七夏「で、では・・・えいっ!」
時崎「おっと・・・」
七夏「ひゃっ☆」
時崎「だ、大丈夫!?」
七夏「ごめんなさいっ!」
七夏ちゃんと一緒にバドミントンを楽しんで分かった事・・・俺と七夏ちゃんの場合、ラリーが殆ど続かないことから、天美さんは、かなり気を遣ってシャトルを相手に送っていたという事になる。
時崎「なんか、うまく打てなくてごめん」
七夏「いえ、私のほうこそ」
凪咲「七夏! ちょっといいかしら?」
七夏「あ、はーい! 柚樹さん!」
時崎「ああ、ありがとう。楽しかったよ!」
七夏「はい☆ ちょっと、失礼しますね☆」
七夏ちゃんからラケッ
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