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翠碧色の虹
第二十七幕:虹の華をつないで
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天美さんにMyPadを渡す。高月さんも一緒にアルバムの写真を眺め始める。

時崎「その、デジタルアルバムの写真で、思ったことに、二人のコメントを貰いたいんだ。特に天美さんと、高月さんが写っている所に」
心桜「なんでもいいの?」
時崎「ああ。でも、凪咲さんへのアルバムって事は意識しておいてほしい」
心桜「うっ、先手を打たれた!」
笹夜「もう! 心桜さん! すみません。時崎さん」
時崎「いや、多少は弾けてもらった方が楽しくなると思うから」
心桜「お兄さん! なかなか理解あるね!」
七夏「くすっ☆」
心桜「つっちゃーのコメントは、ところどころに入ってるんだね」
時崎「そうだね。あ、コメントはこの、ふきだし付箋に書いてもらえると助かるよ」
笹夜「後で、分からなくならないかしら?」
時崎「それは、画像の番号を付箋の裏に書いてもらえれば」
笹夜「なるほど♪」
心桜「つっちゃーも一緒に!」
七夏「はい☆」

三人は、MyPadを眺めながら、思い出話を楽しみはじめた。

心桜「これは?」
七夏「あ、それは柚樹さんと初めて出逢った時かな☆」
笹夜「ここから、始まったのかしら?」
七夏「え?」
笹夜「いえ♪」
心桜「このつっちゃー、あたしは見慣れてるけどさ、つっちゃーのコメントと表情が一致しないんだよねー」
七夏「・・・・・」

天美さんは、ストレートに思った事を話す。俺が思っても、なかなか訊けない事を天美さんは七夏ちゃんに話したりするので、七夏ちゃんの事をもっと知るには、天美さんの助けが必要だ。

笹夜「『初めて撮影してもらいました☆ 少し、とてもドキドキです☆』私は素敵だと思います♪」
七夏「笹夜先輩、ありがとです☆」
心桜「さ、笹夜先輩! そういうのさらっと読み上げますか!?」
時崎「くくっ!」
心桜「あ、お兄さんっ! 笑った?」
時崎「天美さんからは、まず出てこない台詞だなと思って」
心桜「『初めて撮影してもらいました☆ 少し、とてもドキドキです☆』どうだ!」
時崎「おっ! でも、天美さん耳、赤くなってるよ!」
心桜「うっ! つ、次だ次〜」
七夏「もう! ここちゃー!」

天美さんの「弱点」が少しだけ見えた気がする。

心桜「おっ! これは! 岬で撮影?」
笹夜「まあ♪ 七夏ちゃん、素敵な表情♪」
七夏「くすっ☆」

俺からは、MyPadの画面が見えないので、どの写真の事か分からないが、天美さんの言葉でなんとなく想像ができた。七夏ちゃんお気に入りの場所で撮影した写真の事だろう。

心桜「これはみんなで、お出掛けした時か・・・笹夜先輩、この時、変な人にナンパされたんだよね?」
七夏「え!? そうなの?」
笹夜「こ、心桜さんっ!」
心桜「あっ、えっと・・・」
時崎
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