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翠碧色の虹
第二十七幕:虹の華をつないで
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トを受け取る。

心桜「お疲れーお兄さん!」
笹夜「お疲れ様です♪」
時崎「天美さんが凄いという事が分かったよ」
心桜「あはは! ありがと。あたし、ラケット片付けてくるね!」
時崎「あ、すまない」

天美さんは、俺からラケットを受け取り、そのまま納屋のほうへ移動した。

笹夜「時崎さん」
時崎「え!?」
笹夜「七夏ちゃんの事、これからもよろしくお願いします」
時崎「それって?」
笹夜「七夏ちゃん、たぶんですけど、時崎さんがこの街から居なくなる日の事をずっと気にしているように思えて・・・その・・・」

以前に、高月さんが話していた七夏ちゃんの影の事だと分かった。確かに、いつまでこの街に居るかという事を七夏ちゃんにも、凪咲さんにも話していない。俺自身、具体的な日付を決めている訳ではないのだが、このままでは良くない事は分かっている。

時崎「ありがとう、高月さん。俺自身、まだいつまでこの街に居るかを決めかねているんだけど、限度は夏休みが終わる一週間くらい前になるかなと思ってる」
笹夜「七夏ちゃんには?」
時崎「まだ、話していない・・・具体的な日が決まったら話そうと思っている」
笹夜「そう・・・」
時崎「高月さん!」
笹夜「はい!?」
時崎「今後も、七夏ちゃんの事で相談する事があるかも知れないけど」
笹夜「ええ♪ わたしで良ければ♪」
時崎「ありがとう!」
心桜「ふー! あれ? つっちゃーは?」
時崎「凪咲さんと、まだ話しているみたいだけど」
七夏「お待たせしました どうぞです☆」
心桜「おっ! 冷茶! ありがとー!」
笹夜「ありがとう♪ 七夏ちゃん♪」
七夏「柚樹さんも、どうぞです☆」
時崎「ありがとう、七夏ちゃん!」
七夏「えっと、明日、お泊りのお客様が来る事になりました☆」
時崎「そうなんだ!」
七夏「あと、花火大会の時は、ここちゃーと笹夜先輩のお泊りも大丈夫です☆」
心桜「わーい!」
笹夜「まあ! ありがとう♪」
心桜「明日、お客さんが来るんだったら、今日はこれでお開きにしますか!」
笹夜「はい♪」
時崎「じゃ、二人を送ってゆくよ!」
心桜「いいよいいよ。まだ明るいから大丈夫!」
笹夜「私も大丈夫ですので♪」
時崎「そう?」
笹夜「(時崎さん、七夏ちゃんの事よろしくお願いします)」
時崎「え!?」

高月さんが囁いた事、それは、自分の事よりも七夏ちゃんと一緒に過ごす時間を大切にしてほしいという意味だと思った。

心桜「んじゃ、ささっと帰り支度しますか!」
笹夜「はい」

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

心桜「お邪魔しましたー!」
凪咲「心桜さん、高月さん、またいらしてね!」
笹夜「はい♪ ありがとうございます!」
心桜「んじゃ、つっちゃーまたね
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