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翠碧色の虹
第二十七幕:虹の華をつないで
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いたいものって?」
時崎「ああ、これ!」
七夏「えっと、これは?」
時崎「凪咲さんへの製本アルバムのデザイン。どれがいいかなって?」
七夏「柚樹さんは、どれがいいと思いましたか?」
時崎「俺?」
七夏「はい☆」

なんて答えよう・・・ここにきて先手を打たなかった事を悔やむ。七夏ちゃんは、俺の選んだデザインを反対するとは思えない。ここはやっぱり、七夏ちゃんが純粋にいいなと思えるデザインを選んでもらいたい。

時崎「どれも良さそうで、目移りしてしまって」
七夏「くすっ☆」
時崎「七夏ちゃんは、こういうの迷ったりしない?」
七夏「はい☆ 迷います☆」

七夏ちゃんは、製本アルバムのパンフレットを順番に眺めている。俺は七夏ちゃんの表情を注意深く観察していると、一瞬表情が変わったのを見逃さなかった。そして、その時のパンフレットのページを見て、目星が付いた!

時崎「七夏ちゃん! これ! どうかな?」
七夏「あ、私もいいなって思いました☆」

俺が七夏ちゃんに訊いてみたのは「セブンリーフ」のイメージに近いデザインだった。実は、パンフレットを見た時から、このデザインをマークはしていたけど、他に七夏ちゃんがいいと思うのがあれば、それにしようと思っていた。

時崎「セブンリーフみたいだね」
七夏「あ、柚樹さんもそう思いました?」
時崎「ああ。これにする?」
七夏「そうですね☆ あ、でも、ここちゃーと笹夜先輩にも見てもらって、みんなで一緒に選んだ方がいいかな?」
時崎「じゃあ、このデザインは最有力候補としておくよ!」
七夏「はい☆ 最有力なのですか?」
時崎「高月さんはともかく、天美さんは違うのを選びそうだから」
七夏「くすっ☆」

??「ごめんくださーい!」
??「こんにちは♪」
??「いらっしゃいませ、心桜さん! 高月さん! ちょっと待ってくださいね」

玄関の方から声がした。

七夏「あ、ここちゃーと笹夜先輩が来てくれました☆」
時崎「そうみたいだね!」

七夏ちゃんと俺は一階の玄関へと移動した。

七夏「ここちゃー、笹夜先輩! いらっしゃいです☆」
時崎「いらっしゃいませ! ・・・で、いいのかな?」
心桜「お! お兄さん! どうもー!」
笹夜「こんにちは♪ ご無沙汰いたしております」
時崎「二人一緒ってことは、どこかで待ち合わせでもしてたの?」
心桜「いや、ここへ来る途中で、あたしが笹夜先輩に追いついただけだよ」
時崎「そう」
七夏「お昼はもう済みました?」
笹夜「ええ、少し早めに頂きました♪」
心桜「あたしも同じ!」
凪咲「心桜さん、高月さん、ごゆっくりなさってくださいませ!」
笹夜「はい♪ お邪魔いたします」
心桜「あたしも同じく!」
七夏「くすっ☆」

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