七武海 サー・クロコダイル
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だがまたしても王女であるビビの命を狙った刺客達が現れた。
「王女ビビ、見ーっけ!」
「随分と暴れてくれたみたいだな。」
「けけっ!お前を殺すことが俺達に下された最上級命令。」
「悪いが死んでもらうぜ、王女様。」
「ヒャッハー、血祭りじゃー!」
全くしつこい連中だ。
飽きることなくゴキブリの様にワラワラと集まってくるとは。
「…!」
刹那、アキトは頭上からこの場に勢い良く迫り来る気配を感じ取る。
アキトは思考するよりも先にビビを抱き上げ、前方の建物の屋上へと跳躍する。
途端、眼下の刺客達が空から降り注ぐ無数の銃弾に崩れ落ちた。
血を流し、為す術無く、その身を地に伏していく。
「あれは…、ペルー…!」
ビビは信頼できる仲間の助太刀に喜色の色を見せる。
前方では世界でも有数の能力である悪魔の実である飛行能力によって敵が蹂躙されている。
アキト自身、空を駆け、跳躍することは能力の応用で可能だが、飛行することはできない。
アキトが静かに思考している最中にビビがMs.オールサンデーによりその身を貫かれた。
当然、自身の敬愛するビビが傷つき、激怒しない彼ではない。
勢い良く飛翔し、Ms.オールサンデーへと突貫していく。
だが妙だ。
今の彼女の攻撃には殺意も、上半身を貫く威力も、速度も無かった。
なのに何故現状ビビは地に伏しているのだろうか。
アキトは冷静にMs.オールサンデーの実力を推し量る。
無論、ビビの身に怪我一つないことは分かっている。
「ケホッ!ケホッ!ペル?」
「ビビ様!?ご無事で!?」
同じく宙からその身を落とされ、地に伏していたペルーが立ち上がる。
今のは……
「そう、私が口にしたのは"ハナハナの実"」
ハナハナの実、超人系の能力者。
能力は自身の周囲や相手に自身の手脚などの体の一部を咲かすことができる能力。
「体の各部を周囲に自由自在に咲かすことができる能力よ。」
「咲く場所を厭わない私の体は…、貴方を決して逃がさない。」
「"六輪咲き"」
「ぐ…!?何だ、これは…!?」
途端、再び突貫するペルーの身体に咲き乱れる六輪の腕。
身動きが取れないようにあらゆる箇所を拘束している。
そして静かに佇んでいたアキトの身にもその猛威は迫っていた。
そう、アキトの身にも彼女の能力は及んでいたのだ。
これはペルーとアキトの体の各部位に無数に咲かせた腕で両者を拘束し、上半身を強制的に反り返らせ、背骨を破壊する技。
そして実に緩慢な動きでMs.オールサンデーは身動きの取れない
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